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【明石邦彦のつぶやき】インフォームドコンセントの重要性 |
2026/1/15 |
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12月22日、5時過ぎに電話がかかってきた。妻が怪我して救急車で川崎幸病院に搬送されたとのことだ。電話を受けた職員の話では「電話の後ろで奥様の声が聞けたので、意識はあります。」とのことである。福田さんや石井さんが迎えに来てくれて病院に向かった。一の辻のセブンイレブン前で交通事故の処理をしているところに出くわした。もしかしたらここで妻が事故を起こしたのではと思われた。病院で妻に確かめるとその場所だった。
病院に到着すると待合室で長く待たされた。妻の検査は色々と行われていたので、9時近くに面会が許された。会ってみると左の目の上に大きなたん瘤、目尻は切れて出血したそうだ。なんだかボクシング試合でKOされた敗者のような姿だった。自転車で投げ出されたので、擦り傷を各所に負ったようだ。本人は事故を起こしたので、気落ちしているのに加え、打撲により腕が動かせないようである。まずは傷の回復が優先である。なお、徹之は月曜日から金曜日まで独り立ちの訓練中である。そのため、私の負担は軽減されるので、一応正月料理などの準備はできそうだ。ただし、正月の用意はできる範囲でしかやらないことを決めて対応することにした。そのため、政嗣一家の正月の挨拶は控えてもらった。
さて、病院の先生からX線検査で頸椎の所が後縦靱帯骨化症で、手先がしびれる原因であることを知らされた。いずれ今回の傷が治れば手術を考えた方がよいと言われた。しきりに手術のことを言うので、疑問が湧いた。私はまずは治療優先で、その後の判断であると思った。
早速、入院の用意が必要である。次の日に必要そうなものをバックに詰めて病院の窓口に持ち込んだ。病院の面会は週一回とされており、なんだかガードが堅そうな病院だ。コロナ発生以来このようなやり方を取っている病院だと知った。他の病院はコロナが5類になったことで、少し緩めているのだが・・・。
入院した妻は5日後の26日の退院を伝えたが、回復の程度がわからないので、なかなか許可は下りなかった。29日にようやく一時退院が認められた。そして、入院時から後縦靱帯骨化症の手術にサインするように求められた。それも2回である。妻から相談を受けたので、次のように伝えた。「けがの回復度合いを見てから判断したら。セカンドオピニオンもあるので、断るように。」と伝えた。まずは今の症状が落ち着いてから。その後は状態を見ての判断ではと思った。入院した時に先生から告げられた後縦靭帯骨化症について調べてみると、遺伝性とかあるようだが、手術は症状が進行してからでよいと思った。担当した先生は妻に手術を勧め、学術知見としての承諾書まで用意していた。そして、先生が私に電話するとのことであった。さっそく病院から電話があった。先生から手術の必要性の理由を話されるが、「妻に病気のことは話されたので、繰り返し聞く必要はありません。あなたは事故の時はすぐに手術の必要は無いが、進行すると手術が必要とのことでしたね。今は回復するかが先でしょう。」と話して、先生が勧める手術を冷たく拒絶した。「痛みが長引き、事故がその病気を悪化させたのなら納得できるが、回復を見届けずに手術の承諾をする必要性はない。」との結論を伝えた。先生は怒っていたようだ。しかしながら、これは先生が自分の知見を積み上げる(研究者であった自分は先生の気持ちがわかるのであるが、実験台が妻となると別問題だ。)ためにすぐには不必要な手術を考えているのではと思った。「不信感を持つので、聞く耳は持ちません。」と伝えた。学術知見を得るために老人の命を危険にさらすというリスクをどう考えているのかと怒った。
私の周りには脳梁手術を受けた人の例がある。その手術後の人の姿を見ると本当に手術を受ける側のインフォームドコンセントが十分だったのかと思う事例であった。妻の回復度合いを考えないで手術を勧めるのは遺憾である。妻の回復度合いが良かったら本当に手術の必要性のあるかと思った。事故との因果関係のない手術は必要なしだと思った。命を縮めるリスクのある手術は年齢もあるので、無理に勧めることはお断りである。先生の知見を積み上げるための実験台ではないように思う。手術の成功確率も低い?のでは話にならない。妻は「今では回復してきたので、セカンドオピニオンを求めて違う病院で受ける」と言っている。セカンドオピニオンの先生でも「病院の言うとおりにしたら」という、親身に考えてくれない先生がいても、本人が納得しなければ手術は行えないはずだ。「年をとっているから手術に失敗しても寿命だといえる」と先生が思っているなら危険だ。患者の今後のQOLを考えて、命の長さと不便さを計りにして手術の必要性を考えないのかなと思った。インフォームドコンセントの制度があるのに、手術を強要することはないだろうと思う。
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