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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】コミュニケーションは意思疎通 2025/12/26
 事務所で仕事をしていると色々な情報が飛び込んできます。中でも仕事の伝達が問題になることが多いものです。一方的にメールやドロップボックス、SNSを使って、情報を発信されることです。そして、そのような情報を見ていないとか、理解できていないと衝突が起きます。一方的な情報発信では受け手としては納得がいかないもので、文書ではなく、Face to Faceでの話し合いを持ちたく思っているものです。発信元との信頼関係がいまいちの関係だとお互いの溝はますます深まると思われます。互いに情報の中身を吟味し、共有化し、意思疎通をスムースにすることが求められますが、なかなか信頼回復の関係までには至らないものです。
 私は研究者であったので、実験の結果をもとにさまざまなデータを作り上げていきました。しかし、そのデータから新しい情報を生み出し、さらに一歩進めて知恵を生み出すためには工夫が必要でした。そのためには共同研究者や上司などとの議論が必要で、組織を巻き込みながら自分が発信した情報が大きな知恵となるように磨きあげていくことを経験しました。これはコミュニケを通して今までの知見を凌駕した、新しい価値(Dr論文)を生み出すことになりました。
 さて、ドラッカー教室の卒業生はコミュニケの意図を次のように述べています。これにはナレッジマネジメントの理解が必要です。まず、「データ」とはそれ自体では何の意味をもたらさないものであり、そのデータに意味を持たせたのが「情報」です。これは有効な「知恵」を生み出す素材となります。ナレッジにするためには組織内での知恵の交換により、最終的な成果(独創的な知恵)に磨きあげられます。そこには本当の「コミュニケ」が必要であるとされます。人と人のコミュニケには互いの意図や考え方が理解されていく関係が醸成されることになります。日ごろ我々が語るコミュニケは単なる情報交換であり、真のコミュニケとは言い難いということです。「コミュニケ」と「情報」は明らかに違うということを認識しなければなりません。
 さて、ドラッカー教授が言うには、コミュニケは①知覚であり、②期待であり、③要求であり、➃情報ではないと言い切り、①②③のように人間的な要素に左右されるものであると。そこで、「自分の意思が何か」、「相手の意思が何か」をはっきりさせることが必要です。真の「コミュニケ」には「相手に何か」を要求するものです。そのためには相手の性格や特性、例えば価値観、欲求など理解するのに努め、「受け手の知覚能力の範囲内か」、「受け手が要求を受け止めるかどうか」を考えて発信することが必要とのこと。しかし、あくまでもコミュニケが成立するのは受け手であることを理解することだそうです。そのために相手が知覚でき、受け止められる言葉や話し方伝えることが大切です。自分本位のコミュニケを戒めています。(誰かに聞かせたい言葉が並んでいます。本当に!)
 最後に、マネジメントにおいてコミュニケが重要であるのは「意志疎通が十分に機能しないと組織とは言えない」からです。「組織とは共通の目的と協働する意思を持ち、意思疎通をしあう人たちが協力して成果を上げていくものである」からと言っている。まとめると、「技術が進化すればするほど人間本来のマネジメントが必要となる」、「マネジメントを通じて人と社会を学び成長することを目指す姿としよう」と提言しています。
 私たちはこのような見識(情報、コミュニケ、組織等)があることを噛みしめて、情報の在り方や知恵の創出を考えてみたいものです。人間本来の真の創造につながるようなコミュニケの体験を数多く経験し、お別れしたいものです。
 今年はこれをもってHPでの発信を終了します。来年は午年、馬力で最後のご奉公をしたいものです。22日に妻は自転車走行を誤り、怪我して入院しました。早めの復帰をお願いしたいものです。痛みで気力が衰えているのが心配ですが、リハビリを通して徐々に持ち直すことでしょう。正月の用意は最小限にして過ごす予定です。暮れから正月にかけて少し変わった体験をすることになりましたので、面白い題材が見つかることでしょう。
今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
 
   お疲れ様でした!   飛躍に向けてパカパカと!





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