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【明石邦彦のつぶやき】夜間に誤薬した場合の対応について(グループホーム) |
2025/12/24 |
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眠る前の時間帯(PM9-10)で誤薬が生じた場合の対応について考えてみた。
昼間、誤薬した場合、薬局に問い合わせて、処置を聞き、その通りにするのだが、夜間は問合せすべき薬局が閉店しているので、無理がある。
そこで、虐待防止等委員会の事務局でどうするかを考えてみると3つほどの案が出てきた。
ケース1:本来、飲むべき薬と誤薬した薬の飲み合わせの情報がないために通常飲むべき薬を一回パスして、誤薬された利用者の健康状態に注目し、様子を見、翌朝薬局が開いたら判断を聞くことにする。
ケース2:薬局で非常時対応として深夜の問い合わせ窓口があれば問い合わせて、飲み合わせ情報を聞き、判断する。そのような窓口があるのか、また、聞けるとしたら何らかの条件があるのかの確認(契約している場合のみ等)が必要と思う。
ケース3:知り合いの薬剤師に聞き、飲み合わせ情報や、薬の作用機序などから判断してもらう。このような薬剤師ルートで調べてもらうことができるのかとなった。
薬剤師が、飲み合わせ情報などはその企業に所属するから得られるはずである。そのため、所属組織としてそのような行為が認められるかの問題もあるのではと思っている。
このように3つのケースがあるので、高木先生や薬剤師さんの意見を伺おうと思った。
高木先生の意見では主治医が処方している薬剤の場合は主治医の意見の確認が必要で、また、飲み合わせの問題ならば薬剤師に管轄とのことであった。先生も対応された経験があり、その時は様子見の指示を出されたとのことであった。また、薬剤師さんからのご意見は他者の薬を飲んでしまった場合は様子を見てもらえばよいが、飲まないといけない薬もあるので、判断が難しいという意見であった。また、いつでも相談に乗ってくれる「かかりつけ薬剤師制度」があることを教えられた。ただしこの制度は薬剤師と患者の1:1の対応で、一回の服薬で60円から100円の負担があるとのことである。なお、飲まないといけない薬は何かと尋ねた所、パーキンソン病で手足が不自由となる理由や喘息の薬もあるとのこと。どちらも1回パスしたぐらいでは影響ないように思えた。
ケース3は所属組織の問題もあり、規律違反を薬剤師が負うことにもなるので、ケース1と2について皆さんの意見で決めようということになった。
因みに、薬剤師の私の奥さまは「夜間の場合、飲み合わせ情報がないので、1回パスし、誤薬した利用者の様子をしっかり見て、状況が悪ければ救急車で病院に搬送する」ことを推奨しています。私は「かかりつけ薬剤師制度」は利用者負担になるし、利用者全員では事務作業は増えるので、「利用者の様子見し、確認する」のがよいと考える。因みに、ここ2年程度で20件以上誤薬が発生しているが、実際に誤薬した例は1件で、薬剤師に相談し、間違った薬の後追いで、抗精神病薬を服薬してもらったことがある。ケース1を進める上では服薬管理表を参考に、夕食時や眠前時に飲ませる薬を薬局で「一回パスしたら影響が出るかどうか」と薬局に相談して情報を積み上げればよいと考える。事務局としては誤薬問題を深堀するために薬の飲み合わせについて、また、食品との食べ合わせの問題に取り組みたく考えている。
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