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【明石邦彦のつぶやき】今年のカミキリの成果は! |
2025/10/27 |
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今年は5月、6月の土曜日が雨に恵まれて下部温泉や大菩薩に行くことができず、4回程の採集であった。回数の少なさもあり、例年に比べてめぼしいものがなかったというが結論である。6月の下部温泉で石井さんがクロサワヘリグロ(カミキリ)を取ったのが、一番かなと思う。この虫は大峠で5頭採集した記録に次いで、6頭目の採集であった。本人はカミキリモドキと思って毒瓶に入れたそうだ。私が帰って毒瓶から取り出してクロサワヘリグロだと分かった。今年は花の時期とのめぐりあわせが悪く、ミズキの花、クリの花の満開と出会わなかったのが、成果に恵まれなかった原因だと思う。
7月に富士山1周旅行(下部温泉から大菩薩へ)でも満開の花(クリ、リョウブ、ミズキ)には恵まれなかった。下部温泉では2-3輪ほど残っていたミズキの花でフタコブルリハナ、アカメガシワの花でクスベニ、通り過ぎようとしたとき僅かに見えた花らしきものを見つけて車を降りたところ、何か知らないが花が満開だった。須賀さんに網を伸ばしてとっていただいた。網の中をのぞくと思いがけなく、コウヤホソハナ、スネケブカヒロコバネ、クスベニ、タキグチモモブトホソなどが採集できた。途中でオニグルミの葉を叩いたら黄色のきれいなカミキリが落ちてきた。すぐに飛びそうな姿勢を示したので、たたき網をゆすってカミキリを転がし、飛べなくして採集した。これがオニグルミノキモンであった。普通種だと思うが、この虫を捕るのは初めてだ。須賀さんにも声をかけて葉を掬ってもらって3頭採集できた。その日はペンションスズランに宿泊予定であったので、早めに切り上げて勝沼に向かう高速道に乗った。普通なら珍品が取れた所でたくさんとろうと粘るのが筋であろうが、最近は年のせいか淡白になって、数を取るのは控えている。
秋のオオトラについては場所を見つけただけで、敗退して帰ってきた。「地域に生きる」という共生会の活動があるので、夏祭りの時期やその他の催し物があるために運転が得意な須賀さんは大変忙しい。土曜日以外の天気の良い日には須賀さんを使えないので、今年はお天気次第の成果となった次第です。
さて、ペンションすずらんの館長の奥様からは「今年は姿を現さないので、病気ではないか」と心配された。杖をついて、すずらんでの挨拶となった。奥様も体調が悪く、薬が合わないで、苦労されているようである。来年度はお互いの病気がどのような状態になっているかはわからないが、下部温泉、大菩薩と交互に訪問しようと思っている。振り返って考えると月に2回採集するとしても場所が違うので、1か月に1回のその地での採集となる。それでは花の開花にタイミングを合わせることは大変難しいと悟った。大菩薩の高度は1400m、下部温泉は500mであり、同じ花でも開花の時期が違うので、満開にタイミングを合わせるのは無理かなと思っている。花の時期に合わせて、続けて行けるのがベストなのだが、法人の福祉活動に差しさわりがあってはいけないと思う気持ちがあるので、無理は言えない。人生は残り少なく、高齢で体も動かないと自覚はしているのだが、まだまだ血が騒ぐ。残り火かもしれないが、珍品に出会いたいという気持ちは依然と強い。来年は石井さんにスネケブカヒロコバネとコブ拾いを経験してもらいたいと思っているので、体調を整えて臨みたいものだ。
画像:1.オニグルミノキモン 2.スネケブカヒロコバネ
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