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【明石邦彦のつぶやき】時は悠長に待ってはくれない |
2025/10/15 |
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8月に80歳を迎えた。いわゆる傘寿となった。御祝い事を家族でしてもらったが、残された月日は僅かだと深く考えるようになった。父が亡くなったのが79歳であったので、そろそろ準備しておかねばという思いは一層強くなった。直近、太田総合病院で受けた健康診断では問題がありすぎだ。大腸がんだ、血圧が高い、肝機能に問題あり、食道の再検査が必要と言われた。それに、前立腺肥大や脊柱管狭窄もある。前々年には心電図以上も指摘された。このようなデータから体のあちこちが悲鳴を上げているので、仕事は早めに決着をつける必要がありそうだ。「時間がない!」とひしひしと感じるこの頃である。そんなこともあり、虐待防止等委員会の年間スケジュールはどんどん前倒しで消化している。年度計画を見ると第3、4四半期の仕事はほぼめどがついたと考える。調べたかった薬の作用機序は第2四半期に精力的に取り組んだ。ただ、これとセットにしていたGHでの誤薬防止マニュアルは思ったほどの進捗ではない。私がイライラするのは時間生産性の低さに由来するものであろう。福祉の世界では結論を出すのが、遅すぎだ。問題解決型の世界とは言えない。
さて、誤薬問題の根源がヒューマンエラーであり、配薬カレンダーへのセット前後の責任者の明確化と各ステージでの確認であると考え、提言をまとめてみたりしたが、それでも思うように進まない。現場型の人間は日ごろから問題解決をどのようにすべきかを考えていれば、すぐにできそうなものだ。しかしながら、この誤薬問題の解決は当事者たちが考えねばならない問題である。誤薬事故を取り纏めた解析をしていれば、何をやるべきかは、おのずと明白になるのであろうが。なんだか、AIにでも回答を求めた解決策ではピント外れのマニュアルとなる。雛形まで示して、考えるポイントも明らかにしているので、組織に馴染むような立案を急いでもらいたいものだ。
マニュアル作りの中でも最重要と私が思うのはGH利用者ひとり一人の服薬管理表を作成することだと考えている。この表を活用すると誤薬防止(復唱確認に使用)にもつながるし、薬を渡す支援者が利用者の病気一覧を見ながらその病気に対する関心も高まると思う。そのために、虐待防止委員会の委員長としては病気と薬の関係をまとめ、GH毎に病気と薬の関係をまとめた資料を配備し、時間がある時に利用者の病気に関心を持っていただければと思っているからである。宿泊する人が利用者の病気を確認しながら集中して配薬をすればヒューマンエラーは最小限になると思っている。そのため、今まで利用者が罹患した病歴から数が多いものを取り上げ、病気と薬についての知見を集め、GHの支援者が病気に関心を持って配薬を行えるようにしたいと思った。もともと、虐待防止等委員会の一つの試みとして病気と薬とその副作用をまとめたいと考えていた。そのため、今年は年度計画に薬の作用機序までをまとめようと決めていた。特に、抗精神病薬は服用者は多い。調べていくとお馴染みのリスペリドンやエビリファイがでてきた。ドパミンやセロトニンの制御についての情報を読み始めるとますます調査熱は高まった。まさに、好奇心は深まるばかりである。集中してこの作業に没頭したところ30件以上の病気の概要と薬の知識を整備することができた。これからは新たな知見などを追加していけばGHの財産になることであろう。次は言葉かけの問題がひっかかっているので、内言語の影響を調べてみよう。内言語の発達が人の成長にどのように影響するのかは面白いと思う。
また、私は終戦後すぐに生まれたので、夏はいつも戦争の悲惨さが新聞紙上の話題となる。80年も経過すると若い人には戦後の暮らしの大変さは実感できないと思う。ウクライナやガザのことはどのように考えられているのだろう。喉元過ぎれば熱さを忘れるにならないようにしてほしい。世界が好戦的にムードであるのが危険な気がするので、その前には旅立ちたいものだ。
最後に、ホームページは旧バージョンと新バージョンに分かれて続けられてきたが、そろそろ一本化が必要なので、旧バージョンへの投稿はこれを最後にしたい。
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