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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】男性のトイレは座るのか 2025/10/9
 2か月に一度、前立腺肥大で太田総合病院に通っている。3年ほど前からの通院スタイルだ。3年たって感じることは段々と小水の出る量が少なくなり、時間もかかるようになってきた。病気の進行度合いから見ると第2期で排尿が困難になり、残尿が現れるステージである。そのための薬物療法・生活指導を受けている状況である。しかし、残尿量が増えてくる昨今では、手術が必要になる第3期に入る直前と思われる。ここ半年前からの残尿量の数値を見ると6月のデータは260ml、8月は0ml、10月は80mlとなった。先生から、「高齢だから残尿量が増えますが、何とか大丈夫でしょう」とのことだ。第2期の残尿量は一般的には1回の尿量が300mlとすれば、その5~20%の尿が残るといわれている。計算すると15~60mlが許容範囲となるが、オーバーしているデータもある。先生との対話で申し上げたことは「量が少なくなって、尿の終わりの判断が難しい。細くなってきたので、終わりかと思ったら、大量に残っているケースが最初ですね。2回目はダラダラ出ているのを気にせずに時間をかけて押し出すと少なくなりました。3回目はこれでよいのではと思って打ち切り動議を出して終了したら80mlでした。」と申し上げた。検尿の患者が多いと早く済ませなければと思うと尿の排出がストップしちゃう精神的な問題もあります」と申しあげたら。「そうなのか」と自然と納得されて、前述の「年だからね」との対話となった。私は「尿の勢いがないので、打ち切りの判断が難しい」と実感を込めながら申しあげた。残尿の多さが頻尿につながることは明確だと思い、診療を終わった。現在、服薬しているユリーフとウプレチドの薬が処方されたので、薬を受け取るべく、近くの薬局に出向いた。たまたまTVで男性の方はトイレで立ってやるのか、座ってやるのかの年代別のデータが示されていた。若い世代になるほど70%くらいが座り、80歳から90歳代では40%程度の座りであると話されていた。特にかく、女性陣からすると立ってするのはしぶきが周りに飛び散るから不潔ということで、座って用を足すことを切望されているようである。男性のアドバイザーも両目のシールをトイレ前に張り付けて、座ってするように心がけているとの話だ。座って用を足すメリットはわかるのだけど、私の経験からすると高齢男性には適用できない勧めと考える。
 何故なら、80歳過ぎの男性の90%が前立腺の肥大が認められ、尿の出るスピードは遅くなっていると推測できる。私のような尿の排出速度では座って用を足そうとするとほとんど出てこない。大きな方の用を足す場合は最初に「チョロッ」と出て、終わるまで尿の量を排出できないことが多い。どうしてなのかを考えてみると前立腺肥大で変形して狭くなった尿道がさらに圧迫されるとともに座ると角度が90度になるので、尿道の屈曲で尿の流れがストップすると推測される。水が流れているホースで水の流れを止めるにはホースをまげると流れが止まる原理である。そういえば昆虫採集で遠出する時に車内では座っているので、尿意を催さないのもわかる気がした。そのためか2時間以上トイレできなくても平気である。出かけるときに用を足せば、タンク容量300ml位でも十分である。
 以前、高齢の男性である床屋さんに「立ってやる場合と座ってやる場合」の話を聞かれた時があった。私はすぐさま「立ってやる場合の方が尿は出る」と申し上げた。床屋さんも同意見と話された。高齢者では間違いがないと思うので、TV局に違った視点で意見を言うことも考えた。ただし、私は何時も心掛けているのは勢いがないから的を外さないでしぶきが立たない方法で用を足すように心がけている。若いころには考えられない工夫と経験だ。

図1 前立腺肥大とは


   



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