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【明石邦彦のつぶやき】オオトラカミキリを狙って |
2025/10/8 |
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9月の終わりに秋の虫であるオオトラカミキリを狙って下部まで出かけてきました。
ペンションスズランの沢井館長さんから前年お聞きした場所を探しあてての採集行である。メンバーは4人(明石、須賀、高橋、石井)で最近では常連だ。目的地は市之瀬駅からさして遠くないところにその場所はあった。8月末に下見していた場所である。朝早く到着したので、周辺の道路事情や近くの地域のモミの木(シラビソ?)がどうなっているのかも確かめた。
10時くらいから目的地に入り、戦闘開始だ。今日、もし採集できたらすぐに毒瓶で殺すのではなく、持って帰ることを考えていた。皆さんの考え方も同じで、須賀さんにいたってはクワガタを持って帰るいつもの大きな籠を二つ持参されるほどの意気込みである。私も300mlのボトルを用意して臨んだ。
1昨年に、このカミキリを沢井館長に見せていただいたので、何とか取りたいものだと思っていた。学生時代から親しくしている井本さん(元昭和電工専務)に片品村の貯木場で取られて以来のチャンスだ。採集方法はもみの大木の上下を見ながらひたすら歩き回って見つける方法である。木の上から下まで見回すので、すぐさま首が疲れてしまう。
この場所は車道を隔ててわずか2面ほどの狭い場所である。高橋さんと須賀さんは道路沿いのもみの木に焦点を当てて、上を見上げている。私と石井さんは斜面に立つもみの木を一本一本上から下まで眺めながら歩き回った。私は脊柱管狭窄の持病があるので、斜面では足元がおぼつかないのであるが、オオトラの魅力には逆らえず、3回も見回った。オオトラは珍品の位置づけであるからそうたやすく見つかるはずはなかった。
お昼過ぎに静岡ナンバーの車がこの場所に現れた。話を伺ってみると蛾が専門の人でカミキリも少しはやられるようだ。この場所でのオオトラの情報を聞いてみると昨年と今年は一匹も取れていないとのことである。ここでオオトラがたくさんとれた時は毎日のように20人近くの人が押しかけて争奪戦を繰り広げていたとのことだ。この狭い地域に20人という人数は明らかに多すぎる。取りつくされて絶滅したのではないかと思われた。新しい情報として高尾山の山頂付近で取れているとのことである。稲荷山の6号周回路だそうだ。元気なころは高尾を歩いていたので、6号周回路のもみの木の位置もわかるのだが、足が痺れる私には今ではおぼつかない話だ。ケーブルカーを使えば楽だという話もされるが、山頂までの道のりを考えると無理だと悟った。何せ車で取りやすい位置でないと私には不可能なことだ。モミの木を見回りやすい場所はペンションすずらん周りか、ロッジ長兵衛付近でしかなさそうだ。そして、その方がおっしゃるには目的とする虫を取るには機動力と情報力ということだ。私にはそれにプラスして山に分け入る力(登坂力)だと思う。来年度はこの珍品と巡り合うのは無理かも知れないが、それなりの虫を取って楽しみたいものだ。来年は石井さんを連れてスネケブカ、フジコブなどで楽しむのが関の山というところであろう。
さてさて、現地を訪ね、残念に思ったのは至る所に飲料の空き缶が捨ててあったことである。「採集する人にはモラルがないのか」と残念な思いで立ち去ることになった。
1.オオトラカミキリ(沢井さんの所で) 2.モミの木
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