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【明石邦彦のつぶやき】下部温泉での採集 |
2025/7/16 |
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7月11~12日に富士山を1周する採集旅行(下部温泉⇒大菩薩⇒大峠)を実施した。家族も一緒だが、妻と息子は虫には興味ないので、残り3人が虫取りの戦力である。関東地区は前日100mm/Hの豪雨となったので、山での土砂災害が懸念された。静岡地区は梅雨前線の切れ目であるので、雨も少なく、晴れるだろうと考えた。計画通り清水ICから下部温泉に向かうコースを選択した。清水ICに向かうにつれて読み通り晴れ間が見えてきた。後は前日の雨の影響で林道が荒れているかの問題となる。AM8:30くらいで下部温泉に着いて湯之奥猪之頭林道に向かい採集した。林道に入る前にオニグルミの葉を叩いたら、早速オニグルミノキモンカミキリが落ちてきた。初めて取る虫だが、黄色が綺麗なカミキリだ。さらに掬ってみると2頭を加えることができた。また、カラスザンショウの葉を掬ってみると去年と同様、立派なキイロアラゲカミキリをゲットできた。気をよくして高度を上げていくが、リョウブの花が咲いているところがない。不安に思いながら更に高度を上げたが、花が咲いているところはない。あまり高度を上げても虫を捕る時間は11時までと決めていたので、途中から引き返すことにした。途中で工事の人たちが使用しているトイレがあったので、お借りして、用を足すことにした。停車した広場にミズキの花が何輪か残っていたので、掬ってみるとフタコブルリハナカミキリが取れた。採集した本人は「大きなジョウカイが取れた」と言われたが、見ると立派なカミキリだ。用足しのついでにしては満足できる結果であった。だんだんと高度を下げてきたところでアカメガシワの黄色の花が咲いているのを発見した。アカメガシワではカミキリをあまり取った経験はないのであるが、花が少ないので、掬ってみることにした。そうしたら真っ赤なクスベニカミキリがネットインしていた。河津の鉢山ではよく採集していたが、大菩薩に拠点を移してからは久しぶりとなる。いつ見てもこの赤黒さには魅力がある。これからも他に花が咲いていない時期は狙ってみよう。妻から「アカメガシワは生薬だよ」と声が上がった。私もこの木の葉は痔の薬として使われていたので、昔からよく知っている。特にヒサヤ大黒堂で痔の薬として宣伝されていたからである。次第に高度を下げたところに花らしいのが咲いていた。あまり見かけない花である。採集する花のポイントが少ないので、確認のために降りたところ、なんだか虫がブンブン飛んでいる。カミキリも飛んでいるようなので、3人がかりで掬うことにした。するとクスベニカミキリやトラカミキリ、ピドニアが取れた。ネットの底をよく見てみると今回目標にしていたスネケブカヒロコバネカミキリが動いていた。また、タケウチモモブトホソカミキリも採集できた。出発時間を少し遅らせて、粘り強く掬ったところスネケブカを3頭追加することができた。時間が来たので、大菩薩のペンションすずらんに向かった。旅行はもう目的を果たしたので、後は流すことになった。それにしても1本の木に巡り合ったのも何かの縁であろう。来年も期待しよう。
追加:名前がわからない花で取った虫を毒瓶から出して眺めてみた。採集した当初はヨスジハナカミキリにしてはスリムな体形のカミキリだと思った。図鑑で調べてみるとコウヤホソハナカミキリと思われる。面白い虫が取れる地域だと思った。
下部にて採集した素敵な虫:1.オニグルミノキモン 2.キイロアラゲ 3.フタコブルリハナ 4.クスベニ 5.スネケブカヒロコバネ 6.タキグチモモブトホソ 7.コウヤホソハナ
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