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【明石邦彦のつぶやき】自己肯定感を高めるには(Part 1) |
2025/6/10 |
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昔読んだ本が目についたので、本棚から取り出してみた。少し古い本だが、今様で流行っているタイトルがついている。「もし部下が発達障害だったら」2018年初版。著者は佐藤恵美さんである。今ではこのような本が巷に溢れている。最近、人権侵害かなと思うような本もある。発達障害の人を揶揄しているかもしれないのだが、動物イラストで擬人化した本が取り上げられ、炎上するほどの話だ。しかし、この問題を直視している佐藤さんの言葉は重い。自閉症(ASD)の特徴を持つ人で大事なことは「自分の特徴を知って、どう活かして生きていくのか」だそうだ。以前目を通した時も「そうだよなあ」とASD傾向の自分の過去を振り返りながら歩いてきた道のりを考えたりしたものだ。
斜め読みした所で、私なりの興味が湧いたところは発達障害を理解する9つのカギだ。
特に身近な存在となったASDの利用者さんの行動が気になっている。利用者さんは小さなこと(例:歯磨きのゲルが床に落ちた)でパニックとなり、自傷行為や破壊行為に結び付くことだ。「どうしてかな」、「こぼれたくらいで自分を許容することができないのかな」とASDの我が子と比較しながら考えてみた。我が子はどういうわけか、「なるほど」や「まあいいか」など自分なりに気持ちを切り替える言葉を持っている。二人の気持ちの違いは何だろうかと心に問いかけた。その中でも4つのカギが気になった。①環境によって特徴の現れ方が違う。②自分を認める気持ち(自己肯定感)が低い。③親子関係からの影響➃嫌な記憶をためやすい。この4つカギは「①では学生生活から会社生活に変わると正解は一つではなく、自分で試行錯誤し、正解といえるものを見つけ出さなければならない。(学校生活⇒作業所就労でも同じ)②自分は他人となんだか違うという意識を持ち続け、他人と比較して「できない」ことが増えると劣等感にもつながる。③親から肯定的な承認が得られなかった(厳しい育て方で、愛されていないのではという自覚)➃何かの拍子で悪い思い出がフラッシュバックで出てくる。」ということがあるのだろう。この4つカギはASDの利用者さんに当てはまることではと思っている。
そこで、ASDの人を対象とせずに一般人でも自己肯定感の低い人はいるはずだとしてそのような人の特徴をネット検索した。認識力がデコボコのASDの人にも活かせる考え方があるのではと思ったからである。何回か検索しているうちに面白そうな講話に行きついた。タイトルは「自己承認力の低い人の特徴と高める方法とは」である。講話の主はコンサルタントの山本まさこさんである。この人がいう自己承認力は「自分を認め、信じて前に進める力」とされている。その自己承認力は3つの要素から成り立っている。自己肯定感・自己効力感・コミュニケーションスキルがあり、それぞれを高めることで、人生の充実感や人間関係にも大きく影響するとしている。私の頭の中では自己承認力には自己肯定感が含まれるので、ほぼイクオールとして解釈することにした。定義は後で再考するとして読み進めることにした。
まずは自己承認力の低い人の特徴について述べられている。①「どうせ私なんか」と過度に自己否定する。②他人の評価を気にし、褒められないと自信を喪失する③失敗は嫌だと挑戦を避ける。➃他人を褒めることが苦手。⑤落ち込んだり、怒ったり、イライラするなど、感情のコントロールが難しい。佐藤さんが書かれた5つの特徴は問題行動をするASDの利用者さんに一部当たっている部分があると思った。
次いで、自己肯定感の低さは幼少期に形成されるとある。成長期に常に他人などと比較され、「ダメ出し」されて育ち、褒められた経験が少ないこと。また、親からも肯定的なメッセージが少なかったことにあるとした。また、その人は完璧でないと価値がないと思い込んでおり、些細なミスを極端に気にし、自己否定につなげている。これもASDの利用者さんに言えることである。ASDの人の子供時代の育て方で注意すべき点のようにも感じた。
次いで、自己肯定感を高めるための方法が説明された。長くなりそうなので、次回にするか?
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