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【明石邦彦のつぶやき】研究で活路を開く |
2025/4/25 |
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生物工学会誌の3月号の巻頭言を開くと表題の文字が飛び込んできた。巻頭言は実績を積み上げて来た人の思いがいつも掲載されているので、楽しみだ。今回は食品総合研究所で麹の研究をしていた楠本先生が阪大に移り、寄付講座なるところで教鞭をとられての思いをつづられていた。
なかでも誰も取り組んではいない研究に携わっていることに大きな喜びを感じているとのことだ。山師の感覚で新しいことがわかる期待にワクワクしているとある。研究に従事して確信したことは研究で活路を拓き、幸福度を上げることができるそうだ。自分の置かれている環境が快適な方が周囲に関わる人たちにも良い影響を与えることができると述べられている。そのためには、気の遠くなるような回数の選択を積み重ねる必要があり、苦手な作業も並行してコツコツと積み重ねなければならないとのこと。数を重ねることで新規な研究結果が得られることが経験できれば素晴らしいと思うそうだ。研究を長く続けられるには「人との御縁を大切に」と「しぶとく粘れ」の2点とのことだ。そして、研究を続けるためには人間としての魅力も必要と感じ、あきらめずに自己啓発を続けているとあった。
さて、我が身を振り返るとどうであったろう。研究者であった時代は楠本先生の言う通りの道を歩んでいたが、福祉の世界に身を投じてはどうだったろう。自分の活動を振り返ると障害者の人となりを考えてのアプローチだったのかなと思ってしまう。事故や事件が起きるたびにその人の特性を紐解きながら支援策を考え、実践し、考察することに興味が行く。ABC分析や氷山モデルで視点を変えながらアプローチするのが面白い。もちろん人権に配慮しながら行動である。後どれだけの時間が許されているのかはわからないが、好奇心にひかれての最終旅路がある。現在、自分のおかれている環境に満足感は感じているが、先生のおっしゃるように周りの人たちに良い影響を与えているかは人の評価を待つしかない。そのためには自己啓発が続かなければ成長は止まるものだと思い、磨き続けなければと思う。
ホームページが新しくなるので、シリーズを続けられるかの問題はあるが。
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