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【明石邦彦のつぶやき】ポジティブな声掛けのゼミに参加して |
2024/12/11 |
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第3回目の高木ゼミの講義の題名が「ポジティブな声掛け」となっていたので、12月3日に参加した。虐待防止等(GY)委員会の年度計画の中に合理的な配慮の案件の一つに「適切な言葉かけ」を挙げている。そのため、TEAACHの専門家である高木先生の講義には自然とボルテージが上がった。GY委員会としては言葉かけの情報として「障害を持つ子供さんと母親の会話」に配慮した本2冊を選び、そのエッセンスのダイジェスト版作り、各部署に配布した。今回はCARE(Child-Adult Relationship Enhancement)プログラムで、子供と大人の関係をよりよくできるヒントが詰まっているそうだ。子供とよりよい関係を築く時に大切な養育スキルを体験的に学ぶという歌い文句だ。2006年にオハイオ州シンシナティこども病院で開発された手法である。2つのステップに分かれており、前半が子供との暖かな関係を築くために、子供のリードについていく際に大切なスキル、関わり方を学ぶ。後半は子供が言うことを聞けるように効果的で適切な指示のためのスキル、関わり方を学ぶとある。
なかでも、子供とよりよい関係を築くには大切な「使いたい言葉 3P」と「避けたい言葉 3K」のスキルの理論を学び、ロールプレイを通して習得する手法だ。その言葉のKとPは以下のようになっている。
(避ける3つのK) (使う3つのP)
・コマンド 命令 ・Praise 具体的にほめる
・クエッション 質問 ・Paraphrase 繰り返す
・クリティシズム 批判 ・Point Out 行動を言葉にする
私たちが子供(利用者?)に接する時に、つい否定的な言葉を使いがちだ。禁止、命令、指示の言葉を使うために子供との関係性が悪くなる。質問や指示の出し方に配慮が必要だ。
そのための訓練として、反対の良い行動を考えておくことが必要だとされる。
講義を聞きながらアレーと思った。私が言葉かけの2冊の本の内、大場美鈴さんの声掛け変換表の本と同じだなと思った。指示・命令、禁止の言葉は子供さんには抵抗感があり、表現を少し変えるだけで、「言ってもわからない」から「言えばわかる」状態になるとのこと。元来、人間というものは否定的な言葉は頭には入りにくいとある。そのために、「①指示は具体的に、肯定語で。②命令は丁寧にお願いしたり、合理的に説明。③禁止は気持ちを伝え、やっていいことを教える。」ということが書かれている。なんだかCAREと似ている感じがする。どっちが先なのかなと思った。大場さんの本は出版が2020年だから、シンシナティ病院の文献が参考になっているのかしらと思った。
そして、高木先生が出された「反対の良い行動を考えておくための禁止用語を書き換え」
の中の例題を私なりに考えてみた。
例題 私の言葉かけ
① 大声で叫ぶ ⇒小さな声でも聞こえるよ。
② ソファーの上で飛ぶ ⇒ジャンプは床の上でね。
③ 走り回る ⇒ぶつからないようにゆっくり歩こうね。
④ 話に割って入る ⇒5分待ってね。次はあなただよ。
⑤ おもちゃをとる ⇒○○ちゃんが困っているので、返しなさい。×の例
⇒○○ちゃんはまだ遊びたいんだと思うよ。
じゃ―次はあなたの番だから、他ので遊ぼうよ。
なかなか適切な言葉は浮かんでこないものだ。日頃から心がけておくことが大事だと気が付いた。不適切な行動の反対の言葉で常に褒めるようにしていると子供たちは今までの自分のやり方を変えていけるようになりますと記されている。
このような言葉かけの練習のため、支援会議で不適切な行動を取り上げて、自分たちなりの解答を考えることが身につくと利用者支援もドラスティックに変わることだろう。
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