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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】お涙頂戴の五輪にはうんざりだ 2024/8/2
 パリ五輪が始まった。開会式はセーヌ川での水上パレードだ。選手団の通過とは別に、演出として踊りや歌が登場したが、何の意味かは分からずじまいだった。なんでも最後の晩餐を表現しているそうだ。奇抜な演出でなんだかよくわからない演技が繰り返された。船上の踊りとなるとバランスのとり方が難しそうだなと思った。立つとふらっとする我が身の状態を考えながら事故無く終わればと願っていた。日本選手団も雨の中、合羽を着ながら参加した選手たちがいた。旗手となった選手の姿も見えた。体調を崩さなければよいがと老婆心ながら思った。五輪はこうまで演出しなければならないのかといつも思う。また、セーヌ川で競技が行われるので、多くのお金が費やされたことだろう。もともとセーヌ川の水質は人が泳げる川ではないと考える。パリ市長が川に飛び込んで、水質改善をアピールしていたが、ハタ目に見てもきれいな水ではない。セーヌ川は大河であるので、富栄養化の典型的な例だ。ここでトライアスロンなんて大丈夫かいなと思ってしまう。このような開会式を見るといつもの五輪嫌いが目覚めてきた。そして、毎夜・毎夜、色々な競技が放映されるのには今からうんざりである。本日は朝の4時前にTVのスイッチを入れた。徹之のお弁当を作るための起床時間だ。そうしたら体操の場面があり、中国選手が鉄棒で落下した場面に遭遇した。その後、橋本選手の演技で、「大逆転で、金だ」とのこと。中国に後れを取っていたことがおぼろげながら分かった。早朝の朝日TVのニュース番組でも、オリンピック一色ではと思われるほどだ。そして、敗者と勝者でインタビューがなされる。前日は柔道の試合で敗けて、会場に響き渡る泣き声を聞くと恥ずかしい。勝負は時の運、一瞬の油断で、勝利の女神は微笑まないとわかっていることではないか。敗者にも矜持があるだろうと思うと「恥を知れ」と言いたいものだ。試合後のインタビューではメダルが取れなかった選手に「3年間の努力は無駄ではなかった」などの弁明やお涙ものには辟易とする。これが何日も続くと一般ニュースが新鮮に感じられるものだ。オリンピックは選手のためのもので、ナショナリズムを高める手段ではないと思っている。
 私は勝者・敗者は紙一重だと思う。努力があっての勝ち・負けだから結果はどうでもよいじゃないかである。対戦相手はメダル候補に対して研究を重ね、工夫するものだ。それらを上回った者が勝者となるのだから。また、敗者になれば次に努力すればよい。涙を流すのは部屋で、一人の時だけにしてほしい。定番のコメントは聞き飽きた。向こう受けを狙ったコメントなどは捨て去った方がよい。早く大会が終わることを願うばかりだ。





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