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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】年寄りが大事にされない時代が来たような 2024/7/30
 最近、年寄りに冷たい話が多いような気がする。確かに老人が増え、その人たちに配慮すべきことは多い。しかしながら私にはできないことが多くなった。スマフォ決済なんて論外だ。使いこなせない人が持つとフィッシングなどの被害にあいそうだ。また、河野大臣が進めるマイナ保険証などどうしたらよいかと考えてしまう。孤独な老人たちに最先端の技術を押し付けるのは無理があるように思うのだが。何とも強引に決めすぎる話が多すぎる世の中だ。
 最近年を取って、思うことは震災の時の安全確認である。今住んでいるマンションには防災体制が整備されていない。地震の時に家具に挟まれたりして、動けない時には誰が助けに来てくれるのだろう。安否確認もできない体制が続いていることにマンション住人はどのように感じているだろう。私が防火管理者を務めていた時は管理組合の理事会メンバーも多く、毎年の机上訓練などでそれなりの仕組みは存在したが、理事の持ち回りになって、防火管理者も新たになった。私の後の防火管理者も年を取り、体も不自由になっている。防火管理者の義務として防災システムの組み立ては役割と思っていたが、単なる形式だけでは非常に不安だ。東日本大震災の時に防災体制が整備されているマンションとされていないものとでは混乱に大きな差異があったと言われているのに・・・。
 このマンションではどうして防災体制が完備されないのかと不思議に思う。色々と考えると思い当たる理由がある。①理事会メンバーが持ち回りとなり、短期視点しか考えないことにあるようだ。また、②オーナーが理事を務めているが、2/3が賃貸であり、理事の役割を担わないし、転居するので、長期視点の事はあまり考えないことにあると思われる。
 私は理事としての経験が長いので、3度ほど国勢調査を経験した。その中で見えてきたことはオーナーと賃貸の比率の違いと5年で1/3が転居するという実態がある。改めて考えてみるとこのマンションの住人は2/3が賃貸で、オーナーは1/3である。オーナーの大半は開設当初からの人が多い。代替わりして子供たちが住んでいる例もあるが、オーナーには老人が目立つようになった。老人のデイサービスに出かける人を見ると杖を保有しているとか、介護士に抱きかかえながら歩いている人もいる。先日は老人が転んでエレベーターの横の壁の角にぶつかり、大出血した事件もあった。そろそろ高齢のオーナーに持ち回りで理事をやらせるのも酷なような気がする。年寄りには防災体制確立に向けての準備は無理だと思う。私さえも体が動かない年になってしまった。
オーナー中で若い人たちが理事を長年務めて、管理組合の運営に真剣に携わってほしいものだ。それなりの知識を持たないと管理会社の言いなりで、管理費がますます上がりそうだし、防災体制もまともに築けないのではと思ってしまう。安全で・安心な暮らしができるところでないと心豊かには過ごせないような気がする。防災体制のしっかりした所に移転したいと思うのが最近の願望でもある。





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