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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】春の山菜取りの思い出 2024/5/30
 早春の山に虫採りに行くと山菜の話になることが多い。特にワラビやタラの芽などが話題となる。先日、下部温泉郷を訪ねた時、林道(高度600m)にあるワラビは伸びすぎて、また、タラの芽は大きな葉になっていた。「食べるには時期が遅かったね」と話題になった。これが大菩薩(1400m)なら芽がでたばかりで食べ頃ではと思った。南部町の内船辺りの農家ではタラノキとワラビ専用の畑がみられた。春の特産品として道の駅にでも出荷しているのだろう。これでは1年で1回の農産物の出荷となる。とても採算性の良い仕事ではないなと思いながら高齢者の住む田舎ではこんな生活もあるのだなと実感した。
 ワラビのことでは印象深い経験がある。これは佐賀での経験の一つでもある。佐賀では高校(旧制中学含む)のOBの集まりが定例化されていた。全国にある福中・福高同窓会の佐賀県版である。徹之が病気の時は近くにある片淵医院にお世話になった。片淵院長は旧制福中の卒業生で、大きな病院を経営されていた。私たち夫婦が後輩にあたることをお知りなり、それから親しくお付き合いしていただいた。徹之の自閉症のことも理解していただいて、色々な面で支援していただいた。ただ、薬代を取られないのには困ってしまった。そして、院長先生からOB会へ出るように誘われた。私は係長から課長への昇格の時期でもあったので、交際を広めるためのお付き合いと思って参加した。参加メンバーは佐賀の有名人が多かった。香蘭社の社長、佐賀テレビの社長、農協の理事などそうそうとしたメンバーである。また、二人の国会議員も紹介された。社会党の方と自民党で当時の厚生大臣を務めていた山下さんたちと親しくお話しした。山下さんとはシイタケから採取されたレンチナン(味の素開発の抗がん剤、免疫賦活効果)も話題となった。おかげさまで私の佐賀での交友関係は一気に広がった。この経験があったからこそ著名な方とお話ししても緊張することなく接することができた。
 さて、片淵院長は九重の山並みハイウエーの所に大きな湯治場付きの山小屋をお持ちであった。温泉付きの別荘として建てられたのだろう。山小屋では自炊する形であったが、管理人がいて、泊りのルールを教えてくれた。院長先生としてはいつも使うわけではないので、空いていれば先生から紹介された人たちが使える場所だったようだ。白濁した硫黄泉が5つくらいあったように思う。自閉症の徹之のことも考えて、気楽な旅を楽しむように配慮されたのであろう。早速、徹之のクラスメートの家族とともに10人以上で山小屋に伺い、九重の山々と温泉を堪能した。九重の山々は大きな木がなく、牧草地のようになっていた。草原のスロープは雄大で、牧歌的である。訪ねた時は春の時期であったので、ワラビが山裾のスロープにたくさん自生していた。私は初めてのワラビ採りであるので、興奮して袋一杯にしたものである。結果として、塩もみやあく抜きするのが大変だったという記憶がある。今ではその当時の後処理の大変さを経験したことと食べるだけの量は採れないので、見かけたワラビを持ち帰らないことにしている。最近、昔のことが懐かしく思い出される。これはお迎えが近いことを意味しているのではと思う。

写真:1.ワラビ 2.タラの芽  3.九重 山並みハイウエー





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