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【明石邦彦のつぶやき】円安で庶民の生活はますます苦しくなっている! 2024/5/10
 為替が160円/$となり、輸入する原材料の価格がアップし、食品などが大幅に値上げする事態に遭遇している。政府も2回ほど大きな為替介入(約8兆円)を行ったようである。今では151円/$台の値もあるが、すぐに円安の世界になってしまうだろう。市場では日米の金利差が縮小しない限り円安傾向は当面続くといわれている。米国のFRBの利上げがなかったとはいえ、インフレ傾向が続くならば金利は上がると思われるので、円安の基調は改善されないようだ。日本では黒田前日銀総裁の10年にわたる異次元の金融緩和のツケが解消できないで苦しんでいる。今では円安が進むにつれて、庶民の生活に大きな影響が出ており、なんとも情けない時代になったものだ。黒田さんが引退し、植田総裁となったので、金融引き締めの手が打たれると思ったが、局面打開には至ってはいない。黒田さんが引退された後の難しい局面では後任を誰も引き受けなかった。その後、学者上がりで、名誉欲の強い植田さんでようやく後任が決まった。植田さん自体に改革の意欲がどれほどのものであったかは窺い知れないが、今の状態では期待できそうもない。どのように日本経済を立て直し、日銀が買い支えた国債も大幅に減少させてくれるものと期待したが、間違っていたようだ。火中の栗を拾うための英断は微塵にも見られない。3月19日に政策金利アップの施策が採用されたので、投機筋が買い控えで株価が低落し、円高になると思ったが、完全に期待外れだった。後でよく考えてみると日銀の政策金利アップは米国の金利から比べるとあまりにも小さく、市場には影響が少ないとみられたのであろう。確かに政策金利が米国5.25~5.5%、日本0~0.1%とでは比較にならない程度であった。このことから円安に歯止めがかからなかったことにもなるようだ。このまま物価の上昇が続くとなるとますます庶民の生活は苦しくなる。高齢者は年金だけの生活は考えられず、死ぬまで働かないと生活は立ちいかないことだろう。国債の購入も引き続く継続するなら、日本の金利アップは国債の利子負担が大きくて、日銀としては痛しかゆしである。日米の金利格差を縮める方策は国債の利子負担が重く出て、日銀は青息吐息の状態となるだろう。財務省の神田財務官は為替介入については明言しないけれど円安の弊害が出ていることを考えると密かに為替介入を継続しなければならない局面は続くとみるべきではと思う。私が50代前の時代に欧米・ロシア、東南アジア、南アメリカなどに出かけたときは80円/$の時代であり、産業の競争力も「Japan as No.1」の著作が出回った時代である。このような状況を作り上げてきた時代に関与してきた我々世代から見ると今の経済界は何をしてきたのかと憤慨してしまう。輸出産業だけがウハウハでは世の中はゆがんでしまう。
 今年のGWはインバウンドの影響で海外の人が押しかけてきた。鎌倉はオーバーツーリズムとなり、鎌倉大仏までは歩くようなルールが展開されている。海外から人が来るのは円安で、コストパフォーマンスがよいからの話で、海外の庶民向けのレベルに日本の価値が落ちていると考える。海外の人の食レポの場面(安い、おいしい)やローソン店舗の上の富士山の組み合わせに外国人が集まる姿を見ると芸術性というよりは庶民的の感を強くする。ある若手の中国人から見ると「日本は憧れの存在ではなく、貧乏人でも行ける国」の位置づけらしい。真の金持ちにとっては魅力の無い日本になったと考えられる。





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