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【明石邦彦のつぶやき】公にできない金は本当に必要なの? |
2023/12/21 |
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安倍派のキックバックが大きな問題として特捜の捜査が行われている。やはり、キックバックは公にすることのできない金なのかと思ったりする。選挙の時に実弾とかいう言葉がしばしば使われ、買収とかの話に及ぶことがある。派閥の事務局から現金で手渡され、帳簿には載せないことになっているようだ。裏金は選挙の時に使う買収などの資金だとすれば、使途があばかれた時に政治への不信を招いてしまう。それにしても安倍さんの時代は邪な考え方がはびこり、モラル崩壊の典型例であった。モリカケ問題、判事の定年延長、桜を見る会などなど数多くの不正がまかり通った。政権の思惑で、犯罪という意識が希薄な時代が作られたものだ。確かに選挙はお金がいるものである。私は故郷が福岡であったので、○○家とは多少のつながりがある。父と兄が○○家の財産管理をするような会社で働いており、選挙のたびに土地を売ったなど苦悶していたものだ。また、私設秘書にお金がかかるなど言う人もいるが、契約書や領収書があれば説明できることだ。私設秘書からキックバックを受ける議員が出たら違反として議員資格を取り上げれば済むことだ。明朗会計にすることで、議員の考えが国民に向けられれば良いと考える。なお、政治に金(裏金にして使う?)がかかるという制度は避けねばならない。アメリカのように世襲議員(5%以下)の出る幕はなく、自分の信条でお金を集めるシステムが必要と考える。信条が実現できなければ次には落選が待っている仕組みだ。いずれにしても派閥がどのような考えで、キックバックを行っていたかの解明が必要だ。
改めて、日本の選挙制度を見てみると小選挙区が主体である。比例区は敗者復活に意味があるような仕組みである。実際に世襲議員の割合は現議員の1/3と言われており、首相に至っては70%以上が世襲議員である。これでは広く国民の意見を吸い上げる仕組みとはいえない。国民の気持ちもわからぬ議員ではお金集めだけが趣味の人も出てくる事であろう。裏金作りが必要な人たちである。いかにも政治屋で一家をなしている人達が落ち着く先である。そうなると、政治をする目的意識が希薄となり、信条もない世襲議員が出てくる。そして、一族の利権維持が目的にもなるはずである。はからずも典型的な例として岸田首相の息子の様に馬鹿な行為を行う輩も出てくる次第だ。小選挙区制に限らず、当選して議員になるためには①地盤(後援会組織)、②看板(知名度)、③カバン(資金力)が必要と言われている。小選挙区制では世襲の強みを限りなく発揮できるものである。しかし、大選挙区制にでもなれば、3つのバンには限りがある。大金持ちなら資材をつぎ込んで、数度は成功したとしても何代も続けることは難しい。小沢議員が小選挙区制を決めて、2大政党が交互に政権を担い、切磋琢磨する時代を想定したが、現実は利権の塊で動いている集団を作ってしまった。地域への利益還元を考える議員ばかりだと日本の政治・経済レベルはますます力を失うことになるだろう。
折角、神戸学院大の上脇教授が腰を上げてくれた案件である。特捜は過去色々あったが、名誉回復の機会ととらえて、安倍派、二階派の会計責任者を立件するだけではなく、主だった違反者を摘発してほしいものだ。自浄作用を持たない者には鉄拳を!と考える。
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