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【明石邦彦のつぶやき】秋のグループホーム旅行(これが最後となるだろう) |
2023/10/13 |
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10月の3連休を利用し、日光・鬼怒川へ旅行に出かけた。グループホームでは15年ほど続けていた旅行であるが、台風・コロナ禍で実施は4年ぶりである。昔は若かったこともあり、色々な名所旧跡を訪ねる盛りだくさんの旅行であったが、グループホームも70歳代の人が多くなり、高齢化に伴う介護支援が心配な旅でもあった。
7日の朝にいつもの場所に集まったが、2人ほどが手押し車で集まり、高齢化が現実に迫っていることを実感した。いずれの利用者も75歳程度の年齢である。以前にましてお風呂場や段差に注意が必要と感じた出発間際である。AM8時出発で日光の明智平ロープウエイを目指した。前日は強風のためロープウエイは運転休止であった。今日もかなりの風であるので、運転休止というよりはゴンドラが揺れると参加者が不安になるではないかと考える。3連休で晴れとなると高速道路は渋滞続きで、昼食時間は約1時間の遅れとなった。日光に向かうと更に道路は混んできた。明智平のロープウエイ会社と連絡を取りながら目的地に向かったが、ロープウエイを利用するとホテル到着がPM6時過ぎとなる。そのため、ロープウエイは諦め、中禅寺湖で全体写真を撮り、宿に向かうことになった。立木観音の前の駐車場で男体山をバックにした全体写真である。遠くの金精峠・日光白根山の峰々は昨日の強風と寒さの影響か、山は真っ白である。後に遭難の報道があるとは・・・。中禅寺湖もかなり温度が低く、ジャンパーの着用が必要であった。植えられているナナカマドも赤い実と少し色づき始めた赤い葉が印象的である。カツラの葉も黄色に色づき、これから1週間後には紅葉が本格化することであろう。撮影後、下りのいろは坂を降りることになった。いろは坂手前でバスがストップし、多くの後続の車を通している。「なんだ、なんだ。早く降りてくれよ。」と思ったが、いろは坂をくだりだしてからその意図が判明した。いろは坂はスピードが出せないほどの急カーブである。バスはガードレールのギリギリの間隔で走行した。一つ一つの坂を曲がるためには慎重な運転が必要で時間がかかった。曲がるたびに心臓が止まるほど、手に汗を握る下りである。後続の車も諦めて我々の後ろに並んでいる。いろは坂を下りる前に多くの車を通した理由がわかった。180度の曲がりようであるので、ついつい私の呼吸が乱れ、思わず小さな声で叫んでしまった。ようやく降りきったところで、迷惑をかけた後続の車を通して出発した。ホテルへ到着したのが4時である。荷物を部屋に持ち込んだのが、30分後であるから17時の夕食前にお風呂に入ることは諦めた。
ニュース番組を見ると、那須の朝日岳で4人の遭難死が報道されていた。昨日の強風と雨で、低体温症での死亡とあった。救援隊は遭難連絡を受けながらも、2次災害を恐れてその日の救助は諦めたそうである。救助隊が朝現場に到着すると65歳から79歳までの男女4人が死亡しているのを発見したとある。天候の急変による事故である。紅葉見物や登山も天気とよく相談しながら進める必要がある時期である。
夕食後お風呂に入り、お楽しみの抽選会後、花火を見ることなく、3人(徹之さんと利用者の井上さん)で、眠りについた。次の日の見学は東部ワールドスケアの見物である。井上さんと廻ることになったが、井上さんは手押し車であり、1時間以上の歩きとなる。2人の老人の足腰が持つかの心配であった。休憩を挟みながらまわるのであるが、さすがに私もダウンである。まさに高齢化の問題で、私のホーム旅行参加は限界が来たと悟った。この状態では足手まといとなり、職員に面倒をかけるわけにはいかないことを実感できた。PM3時半に川崎に帰って、解散となった。事故もなく、全員無事に帰宅できたのはなによりである。
写真:色づき始めたナナカマド
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