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【明石邦彦のつぶやき】対馬市長の決断 |
2023/10/10 |
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対馬市長から核ごみ調査を拒否する旨の会見があった。議会では「受け入れ」という請願採択がなされていたが、それを押し切っての市長決断である。文献調査を受け入れると最大20億円の交付がなされるという話だ。賛成派は市を活性化させるお金を受け取れるし、核処理が安全性担保などで問題があれば次に進まなければよいではないかと安易な結論じみたことをいうのであろうが、あまり納得できるものではない。これらを前提とした考え方に対して、断固拒否とは久しぶりに骨のある市長に出会ったように思えた。
市長は決断した理由として「①市民の合意形成が不十分であること②風評被害の影響があること③文献調査だけでは終わらないこと。次のステップに向かわざるを得ないこと④市民に理解を求めるだけの計画や情報等が揃ってないこと⑤想定外要因による安全性や危険性を排除できないこと」をあげられた。さもしい根性では到底言えない論拠である。私は政府による「お金で釣る話」には乗れない気持ちが強い。対馬市は文献調査を受け入れた市町村と人口、予算規模では大いに違っている。「国のお役に立つ」という大義の様な事を言い、「補助金を貰って豊かな生活をしよう。事故が起きれば国の不備だ」と思っている市町村とはえらい違いである。さて、対馬の漁業は160億円規模、観光業が180億円規模だと言われている。風評被害が起こると損失は20億円規模を軽く超すことだろう。
最近の対馬の紹介を見ると自然豊かなところであるという印象が強い。私が50年前に訪れた時と同様に自然はあまり変わりがないように思う。対馬市は自然を守るための努力がなされている街だと考える。韓国からも近いし、魅力ある資源となりうるものが揃っている所に核ごみ施設が存在すると漁業、観光には大いに影響があることだろう。万が一戦争などで核ゴミ施設が狙われて破壊された場合には対馬暖流で流された核ごみは日本海を汚染することにもなる。漁業も観光も台無しである。自然を守るための大事な首根っこの島には必要のない処分設備に思える。
私は大学まで福岡にいたので、対馬には2度ほど訪れている。厳原(有明山)と豆酘での虫取りである。豆酘ではツシマヤマネコやキジなどに遭遇し、驚かされた。また、旅館での魚料理で青魚にあたり、ジンマシンに見舞われたが、タイ、アワビ等が出てきたので、病気のことも忘れて舌鼓を打たせていただいた。BSの自然番組では壱岐や対馬がよく登場するが、自然の豊かさは変わっていない。釣番組では浅茅湾での50cm越えのクロダイ釣りを見たりする。これらの画面に触れるたびに自然は変わっていないと感じたものである。この風景が長く続き、子供、孫たちの手にバトンタッチされて、少しずつより良い対馬が形成されていくのがSDGsの本質ではと思っている。
写真:1.国境の街 対馬 2.厳原港からみた有明山
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