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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】お土産のブドウから山梨の歴史を知る 2023/10/4
 9月の初めにペンションすずらんで昼食をとっていた時にブドウ園のチラシが置いてあった。お店は勝沼からICにのる道筋にあるので、そこでブドウを買って帰ろうという話になった。チラシはあまり立派なものではないが、シャインマスカットをはじめ、多種のブドウが掲載されている。わざわざ「すずらん」に広告を入れるのだから「すずらん」の顔を立てようという話だ。その時はフジコブヤハズも14匹ほど取れたので、ご機嫌である。立ち寄る北條ブドウ園は大善寺前にあると記載されている。大善寺は勝沼インターを降りて日川渓谷に向かう道にあり、大きなお寺であるが、どのような縁起があるかは知らない。まずは北條ブドウ園のブドウである。その時はシャインマスカットとピオーネが旬であった。どちらも一房ずつ購入した。シャインマスカットの値段を見て、以前に比べて非常に安いなと思った。昔は一房3000円を超えるものもあり、高級品に属していたが、本日は一房700円程度で手ごろな値段となっていた。この品種はおいしさが評判になり、作付面積が増えたのかもしれないが、購入する者にとってはありがたい値段である。一人分シャインマスカットが足りなかったら、若い人がブドウ畑に出かけて持ってきてくれた。時間があったらブドウ狩りも面白いなと思った。
 さて、しばらくたってBSの番組を見ていると山梨県勝沼にある大善寺の紹介があった。住職の方が登場し、戦後の農地解放の話がなされた。大善寺は勝沼の大地主であったようで小作人の方たちにブドウ園を開園するように勧めたことを話されていた。勝沼の山や谷にブドウ園が多いのも納得の話だと思った。北條ブドウ園も小作人の方が開園したブドウ園であろう。興味が湧き、大善寺の縁起を調べてみると真言宗で、別名ブドウ寺との名前があり、国宝の薬師堂は1286年創立となっている。また、武田勝頼が天目山で自刃する前に一夜をすごしたところが薬師堂だそうだ。「すずらん」までの道のりは勝頼の最後の戦いの古戦場が多いところであり、大善寺もその歴史の一端を担っていることに気が付いた。勝頼滅亡の一部始終を記した「理慶尼記」はこの寺に納められているとある。勝沼インターを降りてすずらんに向かうときに見える鳥居の祭壇(お盆には火が入れられるのかもしれない。)やワイナリーの案内看板は大善寺が行っている事業をPRしているのだろう。住職が作ったワインを味わえる仏教寺院との紹介もある。歴史のある寺なので、暇なときに立ち寄ってみよう。景徳院(勝頼親子の墓)とは違った趣を味わえるかもしれない。





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