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【明石邦彦のつぶやき】コブとり開始 |
2023/9/15 |
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8月の立て込んだ法人行事も終わり、9月2日から秋のカミキリ採集を再開した。特に、2週間後4人の初心者が参加するので、マルバダケブキの枯葉にフジコブヤハズがいるのかを確認することにした。ただ、9月の頭であるので、オオトラの採集地の状況確認も行い、
どのような環境でメスが産卵しようとしたのかを調べてみた。
前日は1か月ぶりの虫取りとあって寝付けなくて10時過ぎのNHK番組を見ていたらどこかで見たような虫売り場が目に入ってきた。時たま見かける72時間の定点観測の番組(ドキュメント72)である。その虫の売り場風景は高円寺にあるむし社だった。カブトムシやクワガタムシの売り場である。番組の中で顔見知りの髪のほつれた店員さんが親子に虫の話をされていた。この店には成虫から幼虫、また幼虫のための菌糸体を販売している。広い売り場に親子連れや、いかにもマニアの学生たちが集まってきている。オオクワガタ300匹飼育の猛者や蝶の標本を仕事の息抜きに買い求める女性も出てきた。しかしながら多くは子供連れである。小学生くらいの子供たちの理科教育としてクワガタなどの成虫を飼育してかわいがる心理である。ついつい見とれてしまった。明日は4時起きなのにと思いながらも睡眠が制限されることになった。
4時起きで、顔を洗い、身支度しながらコブ取りの道具や栗取りのための長竿を確認し、5時に階下で須賀さんの車を待った。7月に比べて暗いので、日が短くなったのを体感した。
まず、行く先は湯の沢峠にして、焼山沢林道を上がり、日川林道のコースを選択した。湯の沢峠の所に平地で安全な採集場所があるからである。湯の沢峠の三差路まで来ると日川林道が8月15日から9月15日まで道路工事で通行止めになっていた。一応、マルバダケブキの場所までは行けそうなので、いるのかどうかの確認を行った。道路も両側の木を切ってあり、見通しが良くなっている。枯葉が付いた木が多いので、タタキ網を使ったが、戦果はなかった。マルバダケブキの所にいき、掬ってみたところ、須賀さんが早速声を上げたので、フジコブが今年もいることを確認した。焼山沢林道を引き返して、砥山林道で一番採集した記録があるところに向かった。10時には現地に到着した。この林道も道路の両側が伐採され、見通しが良くなっている。枯れ枝がたくさんあるので、叩いたら早くもフジコブが落ちてきた。たたき網上のフジコブは撮影しやすいので、菅原さんに写真を撮っていただいた。短時間で12匹ほど取れたので、2週間後もこの場所なら簡単に取れると考えて、次の場所に移った。ここは林さんがいた時分に開拓した場所で、採集記録も2番目に多い場所である。本格的に取るのは控え、「1匹採ったら次に違う場所に移動します」と言ったらすぐに菅原さんが「取れました」というので、上日川峠の駐車場に行き、木道を歩いて、オオトラ探しも兼ねようという話になった。第3駐車場に向かったら今日は車でいっぱいである。天気が良いので、大菩薩の頂上は人だかりのことだろう。木道で採集することはあきらめてすずらんでの昼食となった。県道218号線を降りる途中でも、マルバダケブキはあるので、4人の素人さんを案内しても十分に取れるという確信が湧いた。4人にはいつもと取り方の違うコブ取りを体験していただこう。すずらん手前で、オオトラが取れた場所に行き、すずらんのインスタグラムに乗せてあるオオトラ採集の木の確認と環境を調査した。写真は明るい場所のモミの木であるので、写真を頼りに調べたところ、このアングルで撮影されたと思われる場所を特定できた。モミの林の端っこの明るい場所であるので、この環境を参考にして来年度に期待を寄せることにした。
なお、すずらんで昼食を食べていた時に、母親とその息子の会話が 聞こえてきた。フジコブを取りたいという話だった。すぐに菅原さんが聞きつけ、反応した。フジコブの実物を見せ、フジコブがマルバダケブキの枯葉にいる話をした。場所への案内を提案したところ車ではないとのこと。それなら、生きているものをと思ったが、直前に毒瓶に投入したので、皆死んでいる。死んでいる虫では子供さんには面白くないだろうと思った。最近カミキリにも興味を抱く子供さんがいることに驚いた。路線バスではフジコブを探す場合は難しいと思った。また、お会いすることがあれば採集地にご案内しよう。帰りは甲斐大和駅と思うので、そこまで送れば安心できるだろう。
写真:1.オオトラのいる写真 2.この木でしょう!
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