社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】趣味にのめり込むにはきっかけがある 2023/8/29
 人の趣味は何かがそのきっかけになる。長兄の7回忌の後に次兄と昔の話をする機会があった。たまたま兄弟で油山に出かけてクワガタやカブトムシを取っていた話になった。
 虫取りの時は明け方の暗いうちに城西橋から出発し(1時間以上はかかるはず)、歩いて油山に出かけて虫を取ったそうである。食べ物も持たずに取りに行き、多分帰ってからの朝食になったのであろう。頂上の神社までの道はクワガタムシが多いということであった。それはクヌギの木が少なく、タブノキで虫を取ったためだと思う。タブノキはクワガタが多かった記憶がある。福岡大学の裏から油山に行くコースはクヌギ林が多かったので、カブトムシばかりだったとの話になった。隣のO家の長男のSさん(元衆議院議員)と私と長兄でそのクヌギ林に行った話となった。Sさんのお父さん(私の仲人)は某デパートの社長をされていたので、運転手付きの車を用意していただいた。クヌギ林に到着し、カブトムシ探しが始まった。とあるクヌギの木にカブトムシが鈴なりの木があった。Sさんはすぐに木にとりつき木の上のカブトムシを狙った。二人で木に登るのは無理なので、私は木の下の方にいるカブトムシを捕まえようとしたところバタバタと上からカブトムシが落ちてきた。木の下にいた私がたくさんのカブトムシを捕まえる結果となった。漁夫の利という意味が分かる出来事だった。用意されていた3つほどの大きな砂糖缶の中に30匹ずつくらいのカブトムシを入れて持ち帰ると下の方のカブトムシは息絶えていた。缶から取り出し、必死の蘇生術を施したが、無理だった。缶のふたには呼吸のための穴が開いていたのであるが、30匹のカブトムシには酸素不足だったようだ。初めて酸欠で生物が死ぬということを知った。これを契機に虫に対する親しみがわいた。ペンションすずらんでクワガタムシに子供たちが興奮するのは今も昔も変わらに光景である。
 そのような話が続いたのち、次兄が長兄のカミキリに没頭した契機はヒラヤマコブハナカミキリだと告げられた。野河内渓谷の鍾乳洞前でとったのがのめり込む結果だという話になった。長兄が大学生の時に私を連れて行った時のことである。渓谷沿いに白い花が咲いており、道の右と左に分かれてピドニアを採集していたのではと思う。兄が赤いハナカミキリを捕まえたことを思い出す。後で調べるとそれは珍品のカミキリであった。それ以来、長兄のカミキリ一筋の趣味が始まった。今でもその付近にあるアカメガシワの空洞(むろ)に本種がいて、長兄は毎年娘を連れてその虫を取り続けたようである。兄からその虫が100匹くらい収めてある標本箱を自慢げに見せられたことがある。親父はカミキリムシの採集などやめてお金をためていたらと悔やんだそうであるが、かけがいのない趣味には抗えるものではない。お金より人生が豊かになっていいじゃないかと私は思う。 
 私がカミキリムシに没頭するきっかけは長兄から片品村の三好屋に1週間泊まらされた時である。昼間の桑畑を歩いていると蜂のようなものが風に乗って飛んできた。たまたま出したネットに入ったのを見てみると大きなオニホソコバネカミキリだった。当時は珍しい虫で大変うれしかったことを思い出す。兄が迎えに来るまでの1週間の宿泊であったので、朝から晩までその虫を探し回るとそのカミキリの習性がわかり、取り方も工夫できた。風の通り道の桑の葉に後足を外して止まっていることを発見した。そのおかげで40匹ほど採集できた。交尾しているものも多かったので、出会いののための通り道ということを考えた。
 他の趣味にもきっかけはあるものだ。今現在のランチュウ飼育は徹之の情緒教育のために飼っていた琉金が卵を産んだことに端を発し、飼い方の難しいランチュウに挑んだ結果である。また、ボウリングは初めて行ったボウリング場で142が出たことがきっかけでのめり込んだ結果、279/1Gや753/3Gも叩けるようになった。ゴルフも同じで4回目に100を切り、7回目で90を切るまでになった、残念ながら74がマックスである。確か前半34,後半40で崩れ、70を切ることにはならなかった。ゴルフはその後仕事に打ち込まねばならないと思ったので、集中的にやることは出来なかった。いずれにしても趣味にはきっかけがあるものだ。そして、一心不乱に集中した結果である。

1.ヒラヤマコブハナカミキリ 2.オニホソコバネカミキリ(後ろ足が外れている)


 



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