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【明石邦彦のつぶやき】日大アメフト部のピンチ |
2023/8/28 |
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逮捕されたアメフト部員から「何人かと一緒に大麻を吸った」ということが警察の調べで明らかにされた。そのため、2度目の寮の捜索が行われ、また、4人の部員が事情聴取を受ける事態となった。8月8日に行われた日大トップ3人が説明した話とずいぶん違った話となった。もともと甘っちょろい会見で、隠ぺいを否定する林理事長の言葉は実態に即していないと思ったし、ヤメ検の副学長の言い訳など論理構成上おかしく思ったものだ。この一連の会見については林理事長以下の日大上層部の危機管理のレベルが低すぎる感じだ。警察の要請に迅速に応えず、自分たちの調査でお茶を濁そうとした日大は隠ぺい工作とみなされても仕方がない。警察に聞いたという副学長のコメントは大麻取り締まりの関係部署ではなく、単なる警察OBへの問い合わせであるし、OB本人からは「そのようなことは言っていない」と否定され、ヤメ検副学長の危機管理レベルが知れる不祥事である。日大には確か危機管理部があったはずだが、これが機能していないのは明らかにおかしなことである。
杜撰な言い訳を林理事長が重ねるのは、理事長がこの問題から梯子を外されている事態であり、お気の毒としか言いようがない。人任せでは日大の危機は救えない。自らの意思で調査しないと責任が取れないことになる。大失態をやらかした上に、かつ横柄な副学長には引導を渡しても良いのではと思う。
警察の取り調べがどのように進むのかはわからないが、逮捕された学生から名前を挙げられた部員4人は道連れにされたとは思わない。当然、事件の当事者と考えて、メールなどのやり取りをしっかりと調べることが必要である。そうなるとさらに汚染が広がると考える。トカゲのしっぽきりではないはずだ。林理事長の下で膿を出さないと組織の改革はできない。お飾りではないはずだ。
結論としてこのような問題は大学の調査は限界があるので、速やかに警察に任せるべきであったとおもう。生徒が自発的に自首するなどあろうはずがない。なんだか闇が深い感じである。思えば、大学生の大麻による不祥事は静かに広がっている感じがする。朝日大学ラクビー部や東京農大ボクシング部など大麻事件は複数人の犯罪であるので、もう少し、慎重に取り組む必要があったように思う。理事長会見後、逮捕された部員単独の個人犯罪としてアメフト部の謹慎をすぐに解いたことも大きな判断ミスだ。トップが対応を誤ると大きな傷になるはずだ。林理事長は遠慮することなく、英断を振るうことが求められている。
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