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【明石邦彦のつぶやき】生きているオオトラカミキリを拝見 |
2023/8/10 |
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8月5,6日に親子3人と須賀さん、菅原さんとともにペンションすずらんへの一泊旅行に出かけた。昨年は徹之のハップニングが重なったこともあり、今年は前日から彼の体調を管理し、トイレ休憩も海老名、談合坂と大きなサービスエリアに停車し、ハップニング防止に努めた。おかげさまで大きなトラブルもなく大月に到着した。まずは大峠から採集を始めたが、前日の大雨の影響だろうか、リョウブの花に虫が飛んでいることはなく、なかなかカミキリムシの姿を拝むことは出来なかった。ようやくヨスジハナが取れたくらいである。圏央道では美しく見えた富士山も大峠ではすっかり雲がかかり拝むことは出来なかった。台風の影響でもあるのかなと思いながら山の天気は目まぐるしく変化するものだと実感した。大峠ではタタキ網でアヤモンチビなどを取り、早めに切り上げた。すぐに甲斐大和に向かい、源次郎岳の貯木場へ出かけたが、ここもカミキリの姿はなく、なんだか変である。昼食はすずらんである。おかみさんに挨拶し、お中元に頂いた桃のお礼としてブルチェロのクッキーと館長さん用のウイスキーを渡した。妻は明石通信などを渡していたようで会話も弾み、すっかり顔なじみである。
昼食後、日川林道の貯木場に出かけてヒゲナガモモブトやシラホシ、ウスイロトラなどを取ったが、ノリウツギやリョウブの花には虫が集まってはいない。後半は雨が降り出したので、引き上げ、夕食後の夜間採集にかけることにした。夜間採集では5種類6匹のカミキリを採集したが、さっぱりである。9時に引き上げ、風呂から上がり、館長さんを交えて、馬刺しを肴に獺祭を飲み交わした。その時、館長さんより「昨日、写真家の友達がオオトラを捕まえたので、今卵を産ませるべく、かごに入れてある。見に来ませんか」との話になった。須賀さん、菅原さんも一緒に、また、カミキリ好きのご夫婦とともに、昆虫館の館長宅で実物を拝見することにした。須賀さんと菅原さんもスズメバチとは違うオオトラに興奮気味である。見学された奥様はカミキリ好きで、山から枯れ木を持ち帰り、羽化させることが好きな方だ。この方も興奮気味でカメラでパチパチである。私は生きているものは初めてで、57年前に親友の井本さんが片品村の貯木場でとったことを思い出した。11時になったので、翌日に備えて床に就いた。次の日は快晴で、8時半に日川林道に出かけた。ノリウツギの花にはたくさんのカミキリが飛んでおり、昨日とは違った様相を示している。これならパキタが取れるのではと思った。ブチヒゲハナ、ヒメアカハナ、ジャコウハナなどが順調に取れて毒瓶もたくさんの虫がたまり始めた。そのため、貯木場迄の道筋でかなりの時間を費やすことになった。貯木場ではいつものカミキリとともに、須賀さんが大型の奇麗なシラフヒゲナガが飛来したのを採集した。これからが勝負と思っていたが、妻から「明日の松山での講演は台風と重なるので8日の帰りの便が心配だ。台風次第で予約を変更することもあるので、早めに帰宅したい。」との申し出があった。そのため、予定していた親水公園のノリウツギでの採集や、雲峰寺の武田軍旗の見学もなしで、帰ることにした。このため、パキタを取ることはかなわなかった。千石茶屋での昼食、直売所での桃の購入となり、帰宅とした。途中で豪雨に何度かあったのは台風の影響かもしれない。トンネルを超えるたびに天気が急変し、土砂降りと快晴のめぐりあわせであった。川崎には4時の帰宅となった。採集用荷物の後片付けをしていると下の道路で「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声がしてきた。新田神社の例大祭のお神輿が町内を廻って来た。お互いにお疲れ様です。
写真:1.すずらんでの夕食(いつものBBQコース) 2.前日採れたオオトラカミキリ。頭の十字がかっこいい! 3.貯木場の3銃士
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