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【明石邦彦のつぶやき】老障介護の記事に思う |
2023/7/26 |
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東洋経済に鳥取県の事例が報告されて大きな問題と提議されていた。内容は60歳の母親と40才の息子の例である。昼間にデイサービスに行き、それ以外は自宅で母親が面倒を見ているようである。希望する入所施設は一杯とのことだ。この方は厚労省の施策である「入所施設よりは地域の施設へ」という流れにはあまり賛同ではないようだ。地域に生きるためのそれなりの施設が整備されていないので、不安が一杯なのかもしれない。また、周りの人たちの障害に対する意識が差別・偏見なしとはなっていないからかもしれない。
私が不思議に思うのは鳥取県には昼間に通う就労継続支援や就労移行、生活介護などの施設はないのだろうか。また、夜の生活を保障するGHなどに息子を託するやり方がないのかなと思った。さらに、親御さんのレスパイトのために土日の余暇活動ができるヘルパー事業所もないのだろうかと。
川崎においてもこのように障害者を抱え込んで、8050問題となる家族を散見するが、そのような場合は特殊であると考えている。制度を知らないのではなく、個人の小さな考え方で「利用しない、利用したくない。」と思っているのではと考える。私は自分たちの体力の限界を考えて、相談支援センターを利用すべきと考える。米子市の事情が分からないが、施設がないのなら自分たちの仲間で行政に要望すべきと考える。受け身の姿勢では問題を解決することはなかなか難しいのではと思う。また、子供さんの成長機会を奪っているようにも思う。子供さんも大局的に見ればネグレクトされているのではと気の毒に思うことがある。
記事ではそのような施設の整備に言及していない所に不可思議さを感じた。障害のある人を安心して託するために整備すべきはどのような施設なのかと。記事ではこのような問題に対処すべきことを述べる必要がある。神奈川県と地方の米子とは事情が違うのかもしれないが、国の制度を利用しながら、我が子のために活動しようと思うことが重要だ。親の会もあると思うのだが、入所施設の整備がすべてではないと思う。行政に要求して子供たちの権利を獲得してきた我々から見ると何とも物足りない親の集団とも見て取れる。小さな声を上げ続ければ問題は解決する方向に向かうと思うのだが。親たちも道を開こうという気がないのかと私には納得がいかない話だ。
あらためて、子供は自分の持ち物ではないし、況や人としての尊厳や人権を守ることの大切さもあるはずだ。親は開き直って、我が子のために最善の道を探し求めることが大事なことだと思う。
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