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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】カーボンロッドの固着について 2023/7/21
 昆虫採集には長竿を必須である。カーボンロッドの長竿は11mや9mがあるが、中間の6m、5mもあり、木の高さによって使い分けている。9m以上を使うときは栗やミズキの花が中心である。11m長竿は重さが1.3kgと重く、扱いにくい。9mの長竿は1kgを切る重さなので、横にしてもあまり重さを感じず、使いやすさは抜群である。値段も比較的に安く、2.7万円であるが、11m竿は7.8万円くらいで、コストパフォーマンスが違う。この2mの差で高いところの虫が取れるというメリットもあるが、操作のしにくさもあるので、11m竿は滅多に使わない。そのため、9m竿は3本保有しているが、11mは1本である。さて9m竿で困った問題は8本あるロッドが時たま収納不可になることがある。力ずくで中に押し込むとロッドが裂けて使用不能となる。そのためには裂けた番号を新たに注文することになる。そして、無理して、収納しようとしたときには裂けている個所で手の平を怪我するときもある。入りにくくなった長竿を調べてみるとつなぎ目付近のカーボンが欠けたり、10cm程度縦長に樹脂がはずれたりしている。裂けている箇所はテープで補修し、その部分で怪我をしないようにした。また、ロッドの中に壊れた破片がとどまり、その破片によって竿の中身の出し入れをしにくくなるのではと考え、尻栓を開けて、破片がないかを調べてみると写真の様な破片が数多く見つかった。破砕されたカーボンが竿の中間に付着し、竿を収納しにくくなっていることが判明した。保有する3本の長竿(9m)の8本ある中竿のどの部分が破砕されているのかを調べてみる(上から1本目として壊れた箇所を表示)と3本目、4,5,6本目、4本目が破損していることが分かった。このことから考えると長竿を8本出したままにして次の花に移行しているとき真ん中付近を持つので、竿がたわんでブランブランする。このため曲がりが大きくなった箇所(たわんだ所)に大きな負荷がかかり、破損するということが予測された。
 長竿の基本的な使い方は長くしないで、たわませないことが必須である。9m全長での移動はだめで、ある程度短くしての移動が大切だということがわかった。また、中竿の伸縮をスムースにするためには尻栓をときどき開いて破砕物を取り除くことも重要なメンテナンスということも判明した。
 さて、今回、収納できない竿を取り出し、そのままにして家に持ち帰ってきた。中竿3本の4,5,6番目が固着し、3mほどの長さになっている。しょうがないので物干し竿代わりに使うしかないなと思って、そのまま放置した。後で、使われない中竿を注文しようと思った。たまたま、Yahooの記事を見ていたところ「釣り竿のロッドが収納できなくなったら無理に収納しないで、持ち帰り、釣具店に修理してもらうのがよい」という記事を見つけた。そして次のような試みをやった後に無理なら釣具店に持ち込みなさいとある。以下、3つのやり方を示す。
①斜めにねじりながら元に戻す方法
②弓を引くように左右に絞って戻す方法
③凍った保冷剤を故障箇所に巻き付けて、温度を下げてからまわして元に戻す方法

 早速、①から②と試したが、無理であった。③について冷やしてから回してもだめであった。無理かと思いながらタオルを巻き付け、保冷剤を両側から挟み、放置した。その後、回してみると固着していた故障箇所がスムースに回転し、3本がバラバラになった。再注文しないですんだ。原理は何かわからないままだ。そこで釣具店の広告で固着した竿を外す方法を見てみると温水をかける方法があり、固着したところに空気を入れることがコツだとあった。冷やす方法と温める方法と真逆のように思われたが、破砕物が詰まっていると温めて外側を膨張させる方法が有効に思われる。冷やしても内部が冷えて、縮まり、外側の保冷剤を外して、素手で回すと温度が上がり、隙間ができるとも思われた。少し勉強になった。また、竿が回らないように強めに伸ばしすぎることは厳禁とある。そういえば須賀さんは最後までつなぎを一杯に伸ばし、強く固定しない方がよいと言っていたことを思い出した。理にかなったやり方だった。この件はみんなに話し、共有化しておこう。

写真:1.六本脚社の長竿 晴空900 2.カーボンの破片


 



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