社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】すずらんでの対話いろいろ 2023/7/19
 大月の大峠での採集が終わり、すずらんで昼食をとることにした。今夜はすずらんの手前にある貯木場で夜間採集するのが楽しみだ。そうしたら、その貯木場に積み上げられていた木材が全部なくなっていた。すずらんのおかみさんに聞いてみると前日に全て片付けられたとのことである。そうなると夜間採集地を変更しなければならなくなる。おおかみさんは「館長さんが新しい場所を探してくれる」という話だ。でも、それはクワガタを採集する場所だよなと思った。館長さんと話すと「今の時期、カミキリの夜間採集はあまりお勧めできない」とのことである。「もう少し時期が遅くなると夜間採集で集まるカミキリは多くなるのだが」ということである。でも、どうしても今の時期にライトに集まるカミキリをとりたいので、「深沢林道の伐採地でやりたい」と言ったら、その上(第5スポット)でクワガタをとるためにライトを設置するとのことである。山の夜道は危険ではと思っていたが、さらに上の方でやるのなら大丈夫だろうと少なからず安心できた。今回はライトの予約がいっぱいであったので、自分たちでセットするならの条件付きで夜間採集を認めていただいている。しかし、館長さんは「第5スポットの下ならば設置しておきましょう」と話され、館長さん自らセットしてくれた。PM7時半に出かけると伐採地がこうこうと照らし出されていた。館長さんもしばらく様子見してくれた。まさに感謝、感謝である。また、出かける前に、館長さんから「どうして下部町などの虫のメッカに行かないのか、いつも団体で来られるが、みんな趣味なのか」と尋ねられた。「皆さんはあおぞら共生会のメンバーで、いろいろな人がベクトルを合わせやすいように絆づくりをやっていた結果です。なお、遠出するよりは知っているところで安全に採集することを考えています。」と申し上げた。また、「兄が京浜昆虫同好会で露木さんと一緒でした。また、わたしは片品村の大沢で高桑さんとともに虫を取っていました。彼は一つ年下で、都立大ですよね」と会話が弾んだ。おかげさまで養老先生たちのお年寄り(京浜昆虫同好会の仲間)が集まる話も聞くことができた。差し上げた獺祭でも飲んでいただければ、また、つながりも増えるのかなと思った。
 思えばすずらんに泊りに来る人達は実に人懐っこい人が多い。今回はご家族で来る人が多く、魚掬いの網を子供さんたちに持たせての虫取りである。本格的な昆虫採集用具を持った人は我々だけである。梅雨の時期は雨も多いので、日帰り組が多いのかもしれない。
 すずらん内で虫を取っていると「何を取っているのか」の質問を受ける。「クワガタではなく、カミキリムシだ」と答えることにしている。クワガタだと夜のライバルと思われるかもしれないからである。ファミリーが多いので、子供たちはクワガタを取るよりは拾う方が多いのではと思われる。小さな子供さんを持つ奥様から声をかけられた。「いつごろ予約されましたか。」と聞かれた。「3月ごろすずらんのホームページに土日の予約が埋まりそうですというお知らせがあったので、慌てて予約しました。」と答えたらその方は「私は元旦に予約しました。ここは夏季に予約を取るのが大変です。」とのことだ。また、「ここは養老先生も来られる有名なところですね。だから夏は予約がとりにくいのですね」という発言もされた。家族みんなで昆虫採集できることを楽しみにされているようだ。まだ夏休みが始まっているわけではないので、高学年の子供さんはいない。高学年の人は「採った。採った。」とすずらんの広場を駆け回るのであるが、小さな子供さんはあまり競争意識がないようである。また、3世代の家族10人くらいが集まった人たちは子供たちを寝かせ付けた後、大人たちの時間としてお酒を楽しまれていた。何ともアットホームの様子が見て取れてほほえましいかぎりだ。翌日、3世代のおばあちゃんにあたる人、私と同年配の方が話しかけてきた。「これからどちらに出かけるのですか」という話である。「大菩薩湖を1周した後に、日川林道を通り、レジャーセンタ迄下ります」という話をしたら、「健脚ですね」と驚かれた。「いやいや今は機動力が勝負です。車でポイント、ポイントを素早く回ります。」と話をした。虫取り専門の先生と思われたようで「専門家ですか」と尋ねられた。「趣味です」という話になり、「今まで味の素で微生物の研究をしていました。」という話をしたら、その方から「味の素ですか。鈴木三郎助と繋がりがある娘は子供の調子が悪いので、来れなくなったんです」という話となった。そんな話よりは「3世代で仲良く自然を楽しむなんて素敵なご家族ですね。私には到底できませんでした。」とお誉めの言葉を投げかけるとにっこりされた。ペンションすずらんでいくつものご家族と出会うが、皆ご挨拶もしっかりされるので、ファミリー同士という感じがでて、素敵な宿であるとあらためて思った。





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