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【明石邦彦のつぶやき】ヘリグロアオは天国からの贈り物 |
2023/7/7 |
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6月24日曇り、今日の参加者は5名です。まずは早朝から大月の大峠で採集することにした。クロサワヘリグロが夕方の虫であることを間接的ながら証明したく思ったからである。今年採ったミズキの花は散っていて、花の少ない時期である。いつものようにヒゲナガシラホシを取りましょうということで猪塚のハルニレを掬うことにした。AM8時過ぎでもヒゲナガシラホシは採れるようである。また、この虫は落ちてきて、ガードレールや道にいることも多い。目を凝らすと白いガードレールにくっついていたので、この虫を採った記録がない人に譲った。これで全員採集したことになった。大峠に行ってみると「シオジの道」のミズキも花が散っていた。仕方なく、真木町に下り、栗とミズキの花を掬い、トウキョウキモンハナやアメイロなどを取り、ペンションすずらんに向かった。途中、深沢林道の貯木場で飛来するカミキリを採取しながらルリボシが採れる木を探した。ウリハダカエデなどが伐採され、積み上げてあるので、狙い目である。お昼になり、昼食をとるためにすずらんに向かった。
すずらんにて昼食を注文した時に、5人の昆虫仲間たちの間で今年1月に亡くなられた林さんが話題となった。そして、何年か前にフジコブヤハズをたくさん採ったときすずらんの自由記載ノートに記入したことを思い出した。何冊もある記載ノートを調べたところ、20年10月3日の文章を見つけた。その時に一番多くフジコブヤハズを採っていた林さんが我が昆虫クラブを代表して記帳したものである。早速写真を撮り、皆で「もうすぐ半年だね」という話になり、林さんを思い出しながら食事をとった。誰とはなしに「初盆になるので、ブルチェロのお菓子を仏前に送ったらどうか」という話になった。また、その時のことをホームページ(理事長のつぶやき)に載せたのを思い出した。そこで写真と記事をお母様にお送りすることにした。後でわかったのであるが、ホームページに記載した文書を見ると林さんと一緒に出掛けたメンバーは今回の参加メンバーの5名であった。なんだか不思議な縁を感じた。
食事のあとに、ペンション下の貯木場で虫採りを再開した。カミキリらしい虫が飛んでとまったカラマツの木を掬ってみたところヘリグロアオが採集できた。はじめはカツラかと思って毒瓶に入れたが、よくよく見てみると背中の黒い点とヘリ(側面)が黒いことに気が付いた。背中は少し青みがかっている。これは珍品のヘリグロアオだと確信した。いつも写真で見る姿は黄色みがかった標本が多い。しかしながら、私が採ったむしは青みがかっている。まさに名前の通りである。林さんのことが話題になったので、林さんがお土産として虫を取らせてくれたのかもしれない。感謝!感謝!
貯木場で少し頑張った後、上日川峠を越えて裂石に向かうことにした。帰りのお土産はフルーツ街道での桃に決まった。なんだか今年はついているぞ。毎回珍品が採れるようだ。
1.林さんの記載文書 2.ヘリグロアオカミキリ
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