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あおぞらブログ


【明石邦彦のつぶやき】ウシオ電機元会長の訃報から 2023/6/30
 牛尾治朗さんの訃報(誤嚥性肺炎)が伝えられた。御年92才とのことである。ながらく経済同友会の代表幹事を務めていた方である。そのような方と私の接点は日本のバイオの戦略のまとめをご報告に伺ったときである。味の素の社長、専務と一緒にウシオ電機の本社にお伺いし、小泉内閣にバイオテクノロジー(BT)戦略本部を作るための戦略構想(技術分野)をお話しした。政界と財界を結びつけるフィクサーのような方だと認識していたが、「お偉い方だ」とことさら意識することもなかった。一会社の社長さんである。牛尾さんには練り上げた技術戦略をかいつまんでお話しした。そして、「よくまとめてくれた」という言葉と社長の江頭さんに「味の素がバイオ産業のリーダーとして産業界を牽引してください」という言質をいただいた。味の素にとってこのような役割を担うという名誉なことであったと思う。かくして私の味の素での最後の仕事が幕を切って落とされたことにもなる。この後、私は各社のトップと意見を交わしたり、文部大臣、経済産業大臣、農水大臣などの元を訪れ、バイオ戦略の説明とともにご協力を仰いだりした。江頭さんは総合技術会議のメンバーとして、歌田さんが日本バイオ産業人会議の理事長を務められ、バイオ産業界全体を引っ張る役割を果たされた。また、経団連のバイオ部会は山野井さんが担当し、社内まとめ役には西山さんがと味の素内部でそれぞれが役割を担って、内閣府にBT戦略本部を設立することに尽力した。このようなことに至ったきっかけは牛尾さんと江頭さんがある昼食会の時に同席されたことである。二人の話が弾んだ結果、BT戦略の推進となった。日本の政治と経済が結びつくような策が生まれる話ってひょんなことから生まれることもあるんだと感心する次第だ。牛尾さんのその後の活動は郵政民営化などがあり、民間が元気でなければ日本経済の発展はないと思われての行動であったろう。私は政治的な動きは好きではないが、自分の生い立ちの時から、はたまた同窓会の縁で政治家と付き合うこともあるが、BT戦略の推進に当たった時が政治家と出会うことの多い時期であったろう。新しいキーワードが政府予算の獲得のかなめとなることも学んだ機会でもあった。失礼に当たるかもしれないが、亡くなられた牛尾さんに「お疲れさまでした」という言葉をつぶやいておこう。





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