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【明石邦彦のつぶやき】町内会参加の意義について |
2023/6/26 |
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マンションの管理組合の理事が何年かぶりに回ってきた。理事の輪番制(2年任期)が定着して6年ほどたつ。そこで、町内会の担当が問題となり、改善すべきとの結論となった。もともと町内会への参加者は5-10人と少なく、恩恵もあまり認識せず、お付き合いとして会費を納めている方が殆どである。
今回の理事就任にあたり、町内会の会員数を聞いてみると4人であり、私が運営するグループホームを入れて5人の会員数である。町内会に参加している人も高齢化が進行するといずれ会員ゼロの時代が到来するのではと思われる。以前、理事をやっていた時は十数年間町内会担当をしてきたので、町内会の果たす役割などはわかるのだが。今の人たちには町内会の果たしている役割がよくわからなくなっていると思う。会員以外の方はクールに言えば町内会の必要性を感じないからだろう。住みよいまちづくりや環境整備、非常時対応で町内会が少なからず果たしている役割の認識が希薄である。大型マンションでは多様な価値観(外国人も多くなっている)を持つ人たちが多く、このままでは町内会との繋がりは消えてしまいそうである。
私もこの次に理事の役割が回ってくるまで生き抜いているかわからないし、80歳過ぎて認知症を患ってまともな判断ができないこともあると考える。そこで、最後のご奉公としてマンションの管理費の中から町内会の費用を捻出し、マンション全体として町内会とのつながりを持つことを考えた。何故なら、輪番制に伴い、町内会の会員でもない人が町内会担当として毎月の会議に出かけるのは矛盾がある。また、賛助会費の集金などを行っているのも大変である。町内会への慶弔費(成人、金婚、死亡など)の申請も面倒であるし、該当者に対して確認にも来ない現実があるからである。
さて、行政の町内会に対する役割期待は市民自治の推進と地域福祉の向上を図るとあるが、大規模マンションの住人と一戸建ての住人の町内会に対する考え方には大きなずれがあると考える。一戸建ての住人では長期での人間関係づくりを意識するが、滞留年限が短いマンション住人は短期での快適性を求める傾向がある。マンション住人はマンション内の自治で完結するように努めると思われ、町内全体のことは考えない。このためズレが出てもしょうがない部分があると思う。町内会ではいまだ盆踊りや氏子の関係を大切にする。また、災害に強いまちづくり、きれいなまちづくり、安全安心に暮らせるまちづくりを考えている。しかし、マンションの住人はその恩恵を受けているという意識は希薄である。マンション内である程度の自治が整えられれば、町内会との関係性はあまり重要視されない。むしろ自分たちの守備範囲での環境整備がもっとも重要である。すなわち、何百万円におよぶ管理運営費や大規模修繕などは1億円以上の資金が必要である。修繕費も年間に積み上げる額が1000万円貯めることが大切になる。自分たちが快適に過ごすための費用をどう手当てするかの方が関心が高くなるのはムベなるかである。
このような事情を町内会と議論し、着地点を見つけたいものだ。7月7日の町内会でマンションの意見を代表し、建前論と本音論を対比しながら議論したいものだ。私は本音論で5~6万円/年の費用で、慶弔費のお返しなしで決着させたいと思っている。理事のメンバーには一度説明して理解していただこう。
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