社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦】2022年度 法人運営結果と理事長退任について 2023/6/7
 6月の理事会が終了いたしましたので、令和4年度の事業報告結果について報告いたします。また、6月19日開催予定の評議員会後の理事会において私は理事長を降りることになりました。新しい理事長には明石洋子さんが就任いたします。思えば平成13年に社会福祉法人のあおぞら共生会が発足する時に理事長には男性がなる方がよいということになり、味の素の経営企画部にいた私が候補となりました。当時は企業での兼務は認められないような世情でしたので、味の素の社規には兼業が禁止されていました。しかしながら、福祉関係の法人では味の素とは競合しないという理由により経営会議で兼業を認めていただきました。お蔭様で理事長役を20年以上務めることになりました。近年体調的な問題もありましたので、法人の財務体質が安定したところで理事長退任を決めました。法人開設にあたって尽力された明石洋子さんに理事長役をやっていただくことは禅譲というよりは大政奉還という言葉が適切かなと思ったりしています。
 それでは令和4年度の結果について紹介します。        
1.運営方針とその結果
 22年度はコロナ第7波、第8波で事業活動には大きな影響がありました。また、本年1月にサポートセンターの事業責任者であった職員が急逝されたことも大きく事業に影響したと考えます。

①グループホームみやこの開設及びブルチェロ移転に伴い、円滑な立ち上げと開所地域での地域交流の推進
・ブルチェロは移転後4月15日に開所いたしました。商品ストックがないためにオープン当初は品薄状態が続きましたが、5月以降は順調に営業できるようになりました。
・グループホームみやこはコロナ第7波の影響もあり、1か月遅れの開設となりました。当初は垂直立ち上げを考えましたが、新規利用者4名からのスタートでした。新規利用者の特性を理解するためには時間が必要で、垂直立ち上げでは支援者にストレスがかかり過ぎると反省いたしました。現在の利用者は5名で来期は残り2名が入居する予定です。
・地域活動の推進を考えていましたが、コロナ第7波、第8波の影響もあり、地域の活動が
殆ど中止となり、地域交流は進みませんでした。なお、京町の町内会長さんにお会いし、
今後の地域交流に参加させてほしいとお話をするとともに、評議員であった故吉野様の
欠員補充として民生委員の方(土屋工務店社長)を当てていただくことになりました。

②支援スキルの底上げとしてTry&Errorでの幅広い取り組み
・高木先生のご指導の下、日中及びグループホームでの支援課題を論議し、工夫して実施しています。環境の整備や注意事項を実践し、後に振り返りを行って確認しています。
・読書会を開催し、氷山モデルやABC分析などの手法を取り入れ、解析し、実践に移しています。その影響を受けたためでしょうか、チャレンジ賞の中身が変わってきています。支援課題の分析力が高まり、定性的な表現から定量的なものの見方で、表現も変わりました。報告書の中には25ページにわたる解析と実践の結果が記されたものもありました。また、休みがちの利用者のモチベーションを上げるため、仕事場の構造化はもとよりトークン的な手法(双六方式)で毎日の工賃が記載されていくシステムを取り入れる等、さまざまな工夫がみられるようになりました。今年も支援スキルが向上する工夫を継続いたします。

③後継者の育成
・加藤一男さんを含めた旧3役は行政との密な繋がりがあり、意思疎通もできるのですが、次の世代では行政との細やかな対応はまだまだです。そのため、若い人たちにはトラブル等の機会を利用して直接行政の担当者とじっくりと話し合いする機会を持つように仕向けています。
 例えば、社会福祉充実残額がグループホームみやこ建設のためにマイナスとなりましたが、策定した計画年度まで計上しておくようにとの指導がありました。しかし、監査の時にその矛盾をお話ししましたところ、計画を終了してもよいことになりました。また、サポートセンターの担当者が急逝しました時には事業継続の有無について担当者が担当部署に出かかけて細かく打ち合わせしました。そして、事後の運営がスムースにいくように指導を受けました。さらに、地域活動支援センターのあおぞらハウス,ブルチェロの今後の事業運営について相談し、多機能型への移行を決めるなど、すこしずつではありますが、若い人たちでの行政ルートづくりが進んでいます。
・3年ほど前から進めていた賃金体系の変更や定年に伴う賃金の中折れ制度・退職金制度などの改定が終了しました。今期は昇給・昇格を伴う評価制度の検討を行い、来期に着手できるように目標管理シートなどを整備しました。これからは行政の進める制度変更に沿った定款などの変更も社会労務士の永井さんと相談しながら整えていきます。

来期の運営目標について下記に簡単に示します。
 2023年度の運営目標
①利用者支援の質の向上
②地域との関係性の深化
③後継者育成
④地域活動支援センターの将来像と準備に向けた取り組み

これからも皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。





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