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【理事長 明石邦彦のつぶやき】不法投棄の注意書き |
2023/3/20 |
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いつも朝通るときに、Aさんの花壇の草花を見るのが楽しみである。季節に合わせて、色々な花が植えられるので、その花を媒体としてAさんとの会話を弾ませている。以前大島桜の花をいただいてからのご縁である。
2月からその花壇にごみが捨てられるようになった。不謹慎な人がいるものだと思ったが、何かご近所さんとのトラブルでもあるのかと憂慮した。小さなごみ袋がいくつか散らばっており、特定の人が何らかの目的をもって投棄しているのではないかと考えられた。Aさんは業を煮やして写真にあるような警告の文書が掲示するとともに、監視カメラを設置した。犯人の割り出しを試みたようだ。3月となり、警告書と監視カメラの効果と思うのだが、立派な花壇にはごみを見かけないようになった。監視カメラ2台だと不法投棄者の顔を判定できる。さらに、「投げ捨てている人はわかってますよ」という警告書も付くようになった。10日くらいたつとごみは見かけないようになったので、警告書は取り除かれた。しかし、設置した監視カメラはまだそのままの状態である。
さて、今の花壇ではスノーフレークの花が咲き始めた。この花は佐賀の家の庭にたくさん植えていた思い出がある。春先の各種水仙の花とともに楽しんだものだ。朝の7時前にこの花壇を通り過ぎるときにこれからが旬のスノーフレークの花が楽しみだなと目をとめていると物陰から「おはようございます」との声がかかった。突然のお声掛けでドキッとした。暗がりからAさんが現れた。あまりにも突然だったので、一応挨拶をして法人に向かった。監視カメラ設置の経緯でも聞けばよかったと後悔しながら会社についた。次の日の帰りがけにAさんがタバコをふかしながら花壇の前にたたずんでいらっしゃったので、経緯をお聞きすることにした。犯人は自分の家から出たごみを毎日ポイ捨てしているとのことであった。一袋のゴミの少なさから考えるとワンルームの独身者と想像できる。この前、警告書が出された時に、写真に撮った。監視カメラに私が写っているのを見て、Aさんは苦笑いされたことだろう。
Aさんに「さて、この花の名前はなんでしたかね」と尋ねたら、「娘から教えられたが、忘れてしまった」とのこと。私も「佐賀では沢山この花を植えていたのにすっかり忘れましたよ」と答えて大笑いだ。すずらんのような花が咲く水仙という名称で調べてみると「スノーフレーク」という名前であった。別名を「すずらん水仙」というようだ。また、Aさんにお会いした時にお話ししてみよう。
でも考えてみると不法投棄をする人の心理は不明だ。ストレスが多い社会なので、憂さでも晴らしているのだろうか。また、光熱費や食品の値上げばかりで経済的にも生活が苦しい人が多くなっているために憤りをぶつけているだろうか。政治・経済も不毛の30年のせいではと考えてしまう。なんだか素直でない人や責任感に欠ける人が多くなった。コンプライアンスも掛け声だけのようだ。そういえば国会答弁でも「捏造だ」から「不正確だ」と言い変わったが、論点ずらしでは人々のモラルが壊れるわけだ。
写真:1.花壇に掲げられた警告文 2.スノーフレークの花
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