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【理事長 明石邦彦のつぶやき】集団免疫の獲得(Part 3) |
2022/12/16 |
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前回は都道府県の抗体保有のデータを探すことができずあきらめ状態だったが、ようやく突き止めることができた。一方感染者データについては同一週のものを探し当てることができず、2週間離れたデータとなるが、勘弁である。地域別は日本列島の上から順に並べたものである。なお、参考ながら関心の高いところを列挙した。日本海側と四国太平洋側の6地域である。
まず、前提となる条件は①感染者数:10万人当たりの数で表示した。データ採取の日にちは11/29~12/5の1週間である。②抗体保有率:献血時の残余血液から検定されたものである。データ採取の週は11/6~11/13の週である。
まず、11地域の抗体保有率と感染者数をまとめたものが表1となる。さらに6地域を追加したものがある。
地域別に書いてあるので、抗体保有と感染者数の間に相関があるかは表1では読み取りにくい。そこで、抗体保有率を横軸に、縦軸を感染者数にして分散図を描くと図1のような表となり、抗体保有率の高いところの地域(沖縄)では感染が抑えられ、抗体保有率の低い地域(広島、宮城)では感染者数が多いという右下がりのデータとなる。追加のデータにあるように青森から島根迄この傾向は強いようである。愛媛は抗体保有率が低いが、まだまだピークに達するほどの感染者数ではないと思われる。
表1 11地域の抗体保有率と感染者数。
地域 抗体保有率(%) 感染者(人)
北海道 22.4 888
宮城 20.3 1002
東京 31.8 597
愛知 27.5 632
大阪 40.7 433
広島 17.1 714
高知 30.8 492
福岡 29.2 434
鹿児島 35.2 261
沖縄 46.6 268
追加
神奈川 31.5 543
京都 34.9 452
愛媛 14.4 527
青森 21.4 721
新潟 15 795
島根 18.5 672
画像1・・11地域の抗体保有率と感染者数の関係
10月の後半から始まった北海道などの感染者増大は冬季の感染爆発かと思われたが、だんだん気温が下がるにつれて、抗体保有が少ない地域で感染爆発していると考えることができる。ワクチン接種などの抗体保有の割合が増えれば集団免疫状態になると考えられるので、日本全体としてはこれからである。冬のコロナ発症で抗体が保有されれば、春のコロナ発症が抑えられることを期待する。
なお、図表作りには卓越していないので、11地域に加えて6地域のデータを加味して、石井さんに図を作っていただいた。後で技術習得をすることにして図2を加えた。
地域がわかると今の状態がわかるとともに今後の予測も付きそうである。愛媛は抗体保有が少ないのに、感染爆発をしていないように見えるがこれから感染者が増大することが予測できる。果たして予想通りかは来週に調査する。
12月12日調べ:
表2 愛媛県の感染者数の増加
日にち 感染者数(人)
12月7日 554
12月9日 603
12月11日 730
愛媛では感染者の拡大は続いているデータとなり、抗体保有率が低いと感染者が急増する実態を証明するものである。
画像2 17地域の抗体保有率と感染者数の関係
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