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【理事長 明石邦彦のつぶやき】久しぶりにすずらんを訪れた |
2022/10/18 |
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9月17日のコブ拾いはコロナの影響で中止せざるを得なかった。10月はGH「みやこ」の開設もあり大変忙しいのであるが、何とか暇を作り出し、10月15日に3人で大菩薩に
出かけた。天気予報では曇りとあったが、出発時は霧雨のような状態だった。山梨方面は曇りのち晴れという予想であったので、東京付近だけが霧雨かと思っていたが、高尾山に近づくにつれて霧雨の粒が大きさを増すように思った。コブ拾いはヤブ漕ぎをしなければならないので、ズボンが濡れるのを覚悟した。笹子トンネルに入り、出口が近づくとなんだか出口がえらく明るいことに気が付いた。長いトンネルを出ると雲間から太陽が差し込み、晴である。改めて東京と山梨は一山超えると天気は別物だと思った。梅雨時の記憶がよみがえった。さて、大菩薩の1500m付近は10℃くらいと思い、寒さ対策を万全にしてきた。しかし、日差しが暖かそうなので、厚着の必要はないようだ。早速、焼山沢真木林道に入り、マルバダケブキの群落に向かった。今回はいつもよりひと月遅いコブ拾いであるから、1匹でも取れればよいとした。前日は雨のこともあり、滑落するような危険な崖の場所は避けた。平坦なマルバダケブキの群落の所には多くの人が採集に来ているようで、獣道と同様に人がつけた道がついている。これではみんなが採集した後であるから数がいかないと思った。道筋がないところのマルバダケブキを探すとともに、気温も低くなっているので、地面近くの枯葉の中を探すことにした。最初の場所ではなかなか取れないので、あきらめていると高橋さんが「取りました」という声が上がった。茶色の立派な雌であった。10月過ぎてもフジコブヤハズはいると確認できたので、昆虫館の館長さんに教えていただいた場所で探すことにした。その結果、須賀さん4匹、明石5匹で計10頭を採集することができた。本日はシャインマスカットを購入する予定が組んであるので、早めに帰らないとブドウ園が閉まってしまう。早速ではあるが、11時にすずらんで食事と考えていたが、高橋さんが見当たらない。これは大変なことになったと思い、呼びかけやクマよけ警報ベルを鳴らしたりしたが、彼は出てこない。上日川峠への道を上がっていったとのことだが、山の中では探せない。ヤブ漕ぎで虫を取っているとしたら帰り道を見失っている可能性は高い。須賀さんに大菩薩湖の大きな道を車で上下して探していただいたが、見つからない。電話もつながらない。以前、高橋さんが柳沢峠で行方不明になったことを思い出した。あの時も一人行動でみんなとは別の道を行き、迷ったことが思い出された。1時間程度探し回ったが、ようや携帯が通じる場所に出たようで彼から電話がかかってきた。大きな道に出るように指示して、彼を回収できた。今回も携帯を持っているので、広い道に出てくると携帯での連絡が取れそうだ。30分くらいして電話が通じ、迎えに行くことになった。山の谷あいでは携帯はつながらないので、注意が必要だ。わけを聞いたら「道に迷った」とのことである。さんざん注意したが、彼は虫に夢中になると前後の確認ができないようである。これからはお互いの声掛けや目視による確認が必要である。すずらんには12時前に到着し、おかみさんにご挨拶するとともに、コロナでご心配かけたことを詫びた。館長さんは職員日誌でも読まれているのであろうか。3か月間来られないので、コロナで大変だろうとブドウを送ってくれたようだ。ついでにフジコブも送ろうかという話になったそうだ。人から虫をいただいても自分で色々と工夫しながらとるのが面白いので、ご遠慮したい。奥様から「秋はキノコの季節で、香茸があります。少しお値段は高いけれど香茸の定食(1800円)をお勧めします」と言われた。香茸の香りが漂う昼食(キノコがいっぱい)を初めて味わった。松茸よりも値段が高いという話なので、瓶詰も購入してきました。さて、デザートはブドウや柿の他に山栗も出てきた。なんでも今年は当たり年とのことである。食事後、すぐさま帰る予定であったが、源次郎岳下の公園に栗の木がたくさんあることを思い出した。マルバダケブキもあるので、寄ってみることにした。最後は栗拾いに集中し、コブヤハズのことはすっかり忘れてしまった。すこし割れて栗が見えるイガを4mの長竿を使って掬い取った。地面に落ちたイガは指に刺さるので、靴で踏んづけて中身を取り出した。4-50個ほど取ったので、満足してブドウ園に向かった。お店の人が言う話ではシャインマスカットは時期を過ぎてきたので、少ししかなかった。そのため、色々な種類の混ぜ合わせとなった。一籠で1500円の値段は大変お得な感じがした。久しぶりに快い疲れであった。
写真:1.香茸 2.乾燥すると真っ黒(混ぜ込みご飯はこの状態)
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