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【理事長 明石邦彦のつぶやき】帯状疱疹とワクチン接種 |
2022/9/12 |
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昨日床屋さんに行った。床屋さんは4回目のモデルナワクチンを接種したということは確認していたが、今度は帯状疱疹が出たとのこと。そういえば昔かかった記憶がよみがえってきた。20才の頃胸を厚くしようとしてエキスパンダーを買い込んで熱心に取り組んだ。あまりやり過ぎたせいか肋間神経痛を発症した。その後 胸に赤い発疹ができ胸を一回りした。医者に行くと帯状疱疹とのことであった。それから以降帯は状疱疹を煩ったことはない。床屋さんに病状を聞いたところたいしたことはなさそうだ。ただ、面白い話をしてくれた。病院の先生によればワクチン接種により帯状疱疹を発症する人が多いとのことであった。ワクチン接種により、潜在していた昔の水ぼうそうウイルスが活性化する話だ。そういえば法人の職員でコロナ騒動時に帯状疱疹にかかったという人もいたことを思い出した。床屋さんは8月の初めにワクチンを接種したので、1か月以内に発症したことになる。
そんなことがあるのかなと思い、ネットで情報を集めると意外に医者の間で、話題になっていた。仙台市のお医者さんで昨年6月に2回目のワクチン接種をした4週間後に自身が発症したことが書き込まれていた。その方が論文検索をしたところエビデンスレベルは低いが、コロナワクチン接種と未接種の110万人のデータ比較をした研究で、接種のケースで2200人、未接種では1200人であった。つまり ワクチン接種した人は帯状疱疹になるリスクが1.8倍になるということだ。このようなことはコロナワクチンに限らず、インフルエンザやA型肝炎のワクチン接種でも報告されているとのことだ。残念ながら帯状疱疹ウイルスが再活性化するメカニズムはまだまだ解明されていないということだ。
さらに調べてみると東洋経済に「コロナ禍で帯状疱疹急増の3つの理由」との表題で紹介されていた。
引用されたデータはブラジルのデータであった。コロナ以前では100万人当たり帯状疱疹患者数は30.2人だったが、コロナ以後では40.9人とリスクが35%アップしたとのことである。
そして、このように帯状疱疹が起こる仮説として3つのケースが掲げられていた。
①コロナ感染により、免疫細胞やその働きがダメージを受けた。
②コロナワクチンにより一時的に①に似た状況が生じた。
③コロナ禍の心理的ストレスにより、免疫力が低下した。
まず、①の裏付けとして米国研究があり、感染後帯状疱疹が発症するリスクは15%高く、入院患者で発症リスクが21%高いそうだ。コロナ感染から1-2週間以内に最も多く発症するそうだ。原因として細胞免疫を担うリンパ球(T細胞)の機能障害やリンパ球の減少などだそうだ。そのことが体内にいる帯状疱疹ウイルスを活性化するという仮説だ。
また、②についてはワクチン接種後にリンパ球の減少がみられる例があるそうだ。ワクチン接種が疑似的な感染を起こして免疫反応を起こさせるものだから、一時的な影響が出ても不思議ではないと感染研は言っている。さらに、欧州と米国で、ファイザー社、モデルナ社のワクチン接種後の有害事象(ワクチン接種後に起きたすべての体調不良)に占める帯状疱疹発生状況がまとめられている。
有害事象に占める帯状疱疹の割合
ワクチン製造会社 欧州 米国
F社 1.3% 1.3%
M社 0.3 0.9
更に、軽視できないケースとして③があると述べている。このデータはデンマークの研究で心理的なストレスと帯状疱疹のリスク上の関連性が示されたとしている。研究では心理的なストレスで交感神経が高ぶって、ストレスホルモンが過剰に分泌されることより、細胞性免疫の機能性低下をもたらす可能性があるとしている。確かに、コロナ禍では自宅勤務となったり、外出や会食などが制限されたりし、不自由な生活を送った経験から言うと「むべなるか」である。
コロナはRNAウイルスなのであるが、帯状疱疹はDNAウイルスである。また、インフルエンザとA型肝炎ウイルスはRNAである。帯状疱疹ウイルスの活性化にはワクチンのDNA,RNAの型とは関係なく、免疫機構の不全で活性化するのであろう。
早速調べた結果を床屋さんに伝えておこう。それにしてもワクチンの副反応の一つとして、帯状疱疹もあることに気づかされた。
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