社会福祉法人 あおぞら共生会
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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】京町公園にて 2022/8/19
 事務所と我が家を行き来する時は休息場所を考えながら歩いている。長い時間の歩行は足がしびれるからである。特に平たんな道の行き来はつらいものがある。お昼の事務所近くでは京町公園のクロガネモチの日陰で休むことにしている。隣にはヤマモモの木があり、7月初めは赤黒い実がたくさん落ちている。昔は実を食べたり、リカーにつけたりすることを考えたが、今は全く興味がない。昨日は外気温が35℃を超え、熱中症を懸念しながら休んでいた。吹き渡る熱風の中で足のしびれの回復を待って立ち上がった。後ろを振り返ると公園の中に黒い実がたくさん落ちていることに気が付いた。何の実かなと思い近づいてみるとイヌビワの実である。あまり、関東の山では見かけない木である。公園に植えてあるのも珍しいと思った。庭木としての価値もなさそうなのだが。そういえば、この実を食べる野生動物は東南アジアの自然観察の場でよく登場する。この実は名前のようなビワではなく。イチジクの実の小型版である。栄養価はどれくらいのものがあるかしれないが、動物には好まれるのかなと思った。そして、故郷の立花山でのイヌビワのことが思いだされた。山城跡に至る道に数多くあり、カミキリムシとしてクワカミキリが採れるくらいで、あまり興味のない木であった。しかしながら、どういうわけかこの木の葉を食害する蝶としてイシガキチョウ(イシガケともいう)のことが思い出された。石垣のような編み目の姿が美しい。タテハチョウの仲間でスイースイーと飛ぶ姿は印象的である。そんなこととイチジクと同じように実を取ると皮から白い液が出てまさにイチジクと同じ種類ではと思ったりする。イチジクの場合はフィシンというタンパク分解酵素を含む液だ。フィシンから核酸を取り出した学生実験もついでに思い出された。一本の木の発見からいろいろな過去の印象的なことを思い出すのも年なのかも知れない。あと2週間ほどたつと節目の喜寿を迎える。父が大病をした年だ。

写真:1.イヌビワの果実 2.シシガキ(ケ)チョウ


 



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