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【理事長 明石邦彦のつぶやき】ネット掛けの効用 |
2022/8/4 |
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どんぐり公園横のイチジクを見ていると小型ながら触角の長いキボシカミキリを発見した。よく見ると交尾している状態であった。久しぶりの発見だ。その枝の先端はかじられていた。このイチジクにキボシが産卵すると木は傷みそうだ。また、枝だけではなく葉の大きな葉脈もかじることを発見した。朝夕に限らず自宅と本部を往復するたびに木の周りを見ていると次々にキボシが見つかり全部で6頭だ。今シーズンはなんだか数がすごいなと思った。まだ、出始めた頃だろうからどれくらいの数が採れるのだろうか。
これとは別に仲良くなった大島桜のおじさん(TGさん)の庭にもイチジクがあるので、ここにもいるに違いないと思っている。ただ、イチジク全体にネットが架けてある。7月から毎日昼に熱心に探すのであるが、なかなか見つけることは出来ない。枝ぶりの良いイチジクで葉が少ないために虫がいればたやすく見つけられるのにと不思議に思った。そこで気づいたのが、このネットがカミキリムシの飛来を押さえているのではと面白い発想が浮かんできた。
夕方家に帰るときにTGさんがいつものようにタバコをくゆらせながら椅子に座られていたので、イチジクにネットをかけられている理由を伺った。虫の所為かと思ったら、カラスがイチジクを食べるために防御ネットを張り巡らしたとのことであった。私の推測とは違った話だった。そして、わざわざイチジクの木の所まで案内してくれて説明を受けることになった。私は「虫の所為かと思っていた」と正直に申し上げたら、「多分カミキリムシはこのネットくらいでは防げないのでは」ということで木の幹の木くずの盛り上がりを見せてくれた。これは明らかにカミキリムシが侵入していることを示している。ネットの網目の幅から見ると容易に侵入出来そうなのだが、この虫の触角は5cm以上あるので、ネットに触角が触れ、虫は寄り付かないという考え方もできる。なぜなら、ネットをかけたのは今年からである。それではこれからの観察が必要だと思った。翌日の朝にどんぐり公園のイチジクで大きなメスを見つけたので、TGさんにお見せしたら「これだ」という返事だった。そして、イチジクは年2回実がなり、一回目の収穫が終わったとのこと。イチジクはなり始めたら継続してずっとシーズン終了までなるのかと思っていたら時期があることを知った。いずれにしてもネット効果はあるのか、ないのかを検証してみよう。
ネットで調べてみるとイチジクは夏果専用と秋果専用と大別でき、収穫時期はそれぞれ6月~8月下旬、一方は8月下旬~10月中旬とされている。また夏秋兼用という種類があり、TGさんのイチジクは兼用の種類だそうだ。イチジクの種類によって虫の好みがあるのかも検証しなければと思う。他愛ない会話でもお互いの結びつきは強まるようだ。
8月1日についにTGさんのイチジクにキボシカミキリいるのを発見した。触角が長い虫であったが、ネット近くにいたので、触角がネットに触れるのも気にしないで通過できると思われた。面白いと思った仮説はもろくも崩れた。
写真:1.2.キボシカミキリ
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