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【理事長 明石邦彦のつぶやき】クラスター発生の原因を考える |
2022/8/2 |
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BA5の感染力の速さには驚くものがある。川崎市は7月6日時点で200人/10万人程度の感染者であったものが、現在では1200人(7月25日)を超える数字となってしまった。当然のことながらGHの利用者も洗礼を受けることになった。セソールマンションに居を構えるBホームにおいて4人の利用者(5名入居)が入院と自宅療養となったのである。
発端は7月21日朝、通所する前の利用者の体温を測ったところ2名の方が37.5度を超える熱であった。また、パルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ったところ88%とであった。宿泊していた支援者からすれば、驚天動地である。サビ管に電話を入れどうすべきかとなった。朝早く通所した人もいたので、通所先に連絡を入れ、経過観察をするとともに発熱した二人は持病を持っていることもあり、救急車で病院に搬送し、指示を仰ぐことになった。検査は陽性ということであった。朝早く出勤した人も仕事を中断して、PCR検査したところ陽性であった。2人は重篤疾患をもたないので、自宅(室)療養とした。発熱した二人は肺疾患、高血圧・糖尿病の疾患を持つので入院することにした。残りの一人は高血圧、肥満などの持病を持つが、4月にコロナ感染していた。今回のPCR検査では陰性ということもあり、違った部屋で隔離することにした。全員今のところ症状が悪化することはないようなので、月末には拘束がとかれることになるだろう。入院した人も帰宅できると思われる。
さて、今回のコロナ発生の原因を日誌の記録から考えてみた。7月16日から始まった
3連休は5人全員川崎駅や武蔵小杉駅周辺にお出かけをされている。ヘルパーと一緒のお出かけもあり、5人の利用者は繁華街に2~3回出かけられている。この時外出に付き合ったヘルパーにはコロナ症状は出ていないので、単独行動の人が罹患の可能性がある。しかしながら、一人を除いて鼻水などの症状はなく21日朝方の発熱である。一番早く鼻水が出始めた人(19日)は付き合ったヘルパーが2日後に感染したので、最初に罹患した可能性は高いが、体温も通常値で無症状の陽性者とも考えられた。それにしても5人は別々の部屋で生活するのであるが、空気感染で、一気に広がったと考える。また、陽性となったヘルパーの方も鼻水が出ている人のお世話をして2日後の発熱である。BA5の感染速度が速いのには驚く。鼻水を出していた利用者を最初の感染とするとリビングの横に居室がある。利用者はリビングで食事をしたり、TVを見たりするので、近くの人たちに感染が広がる可能性は高い。いずれも空気感染なので、免疫の低い人たち(3回目までは全員接種済み)に拡大したのであろう。いずれにしても罹患から発症までの時間(2日間)を考えると感染力が高いと思った。また、先週Cホームでも発熱者が出た。コロナと考え対処した。確認のためのPCR検査では陽性であった。その後、48H以内に同居する2人の利用者に発熱がみられ、陽性の診断がなされた。一人の利用者は陰性であったので、避難するために別室で生活していただくことにした。2つの結果からBA5の感染速度の速さにただただ驚くばかりである。実例をもとに考えるとBA5に置き換わりつつあるときに5か月前ルールなどの早めの接種を国中で急ぐべきだったのではと思った。かくいう私は6か月立った7月26日の接種を行った。医者から「副作用は今まで出ませんでしたか」問われた時、「副作用はありません」と答えると「それは素晴らしい」と言われた。そのあと、医者は「これから注射します。神様、どうぞコロナにかかりませんようにお守りください。」と言われ、最後に「アーメン」と言われて、チクリを受けた。変わった医者だなと思いながら返す言葉として「ありがとうございます」と答えるしかなかった。法人全体として4回目の接種を受けていない人には全員接種の受付を行ったので、接種券が送られてくることだろう。あとはその人の意思の問題であるが、軽度で済むことを念頭に8月中の接種を勧めたい。しかし、このような取り組みではBA5の感染速度には負けてしまうかもしれない。
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