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【理事長 明石邦彦のつぶやき】ハップニング続きの一泊旅行 |
2022/7/15 |
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7月9,10日山梨のペンションスすずらんにお泊りに出かけた。6人で出かける予定であったが、一人のキャンセルが出た。AM5:30の集合時に聞かされたので、当日のキャンセルとなる。すずらんの朝は泊り客対応で忙しいと思われた。そこで、朝の食事が終わり、チェックアウトが終わる頃に電話することにした。ただ、山の谷間からの電話であるので、うまくつながればよいがと思った。まずは5人で出発である。妻と徹之も一緒である。
出発時からトラブルはつきもので、徹之関係で2件あり、大峠までの道のりは困難が予想された。虫を取りながら大峠の絶景地についたのが、10時くらいであった。残念ながら富士山方面は雲ばかりで妻と徹之は秀麗な富士山(旧500円札)を拝むことはできなかった。峠付近は開けているので、携帯が通じた。早速、すずらんに「1名欠員が出た」との報告を入れた。当日のキャンセルなので、キャンセル料はいくらですと言われるのを覚悟していたが、なんだかにこやかな声で「わかりました」とのことである。電話の続きで、「夜間採集の後、館長さんの自宅で飲みましょうかというお誘いがあります。」とのことである。私は「残念ながら月曜日に健康診断があるので、お酒が飲めません。無理です。」とお断りした。そのような電話のやり取りをしていたら車内にフタコブルリハナが飛び込んできて、「これは何カミキリか」で大騒ぎである。車中での会話もすずらんのおかみさんには筒抜けである。
おかみさんはどう思われたかな。今回の旅行はハップニングが続出する旅のようだ。いつもヒゲナガシラホシがいるハルニレの木のある所(猪塚)で徹之のハップニング記念品を埋めることになり、一層この地が思いで深い場所となった。その後、大月から勝沼に移動し、大志戸林道、焼山沢真木林道を経てすずらんには4時頃に到着した。
さて、昨日4回目のワクチンを打った方は元気がなく、用意している薬箱から体温計を取り出し、熱を測ってみると37.7度を示していた。これはワクチン接種による副反応だ。これまたハップニングだ。すずらんの入室時に備えてある温度計では36.5度だと主張されても携帯した体温計の方が精度は高いはずだ。その方は夜間採集を楽しみにされていたので、むげに参加を断ることは出来なかった。その方は午前中から疲労気味なので、なかなか立派なクワガタには巡りあわなかった。ようやく9時過ぎに草むらでうごめくミヤマクワガタの雄を採集されたので、引き上げて休んでもらうことにした。夜の採集結果はクワガタ13頭だ。内訳はミヤマクワガタ11頭で雄8、雌3であり、コクワガタがペアで2頭であった。次の日、その方は36.5度と平熱に戻られたので、めでたしめでたしである。また、すずらんのおかみさんからミヤマクワガタの雌雄モザイクが採集されたという話も確認した。クワガタの雌雄モザイクが採れるとは珍しいことだ。これは別建てでお話しします!
さてさて、次の日は嵯峨塩深沢林道から砥山林道をへて、上日川峠から塩山への道をたどるコースを取った。最後はパワースポットの裂石、桃の直売所を経て川崎に帰るコースだ。大菩薩湖を回りながら栗の花でトウキョウキモンハナやマツシタトラなどを取りながら最大の目的であった親水公園での竿探しに向かった。2週間前に6mの竿を紛失した事件があった。どこに落としたかを考えてみると上日川峠に向かう道で失くした可能性が高いと思ったからである。推理のための材料は二つある。一つは6mの竿の一本は運転する方が持っていたこと。また、60cmの網が一つなくなっていることが判明したことから竿単体で失くしたのではなく、ネットも付いた状態で落とした可能性が高いと思われたからである。6m竿の残りの一本はいつも使う人が持っていたことと9mの竿(マタタビの花は高いところで咲いているケースが多いため。)を2本持ってくるなどしたため、6m竿をどこかに置忘れたのではないかと思ったからである。二人で探しに行ったが、かなり上るので、足腰に影響が出た。ただ、山道の笹が刈り取られ、整備されていたので、石丸峠の三差路ではもう誰かに拾われた可能性が高いと思った。あきらめの境地でコメツガの立ち枯れやブナの倒木に虫はいないかと探していたら、白いネットが笹の中から顔を出していた。大きなコメツガの立ち枯れの前であったので、竿を置いて周囲を見回ったと考えられるし、私が「この付近のマタタビは9m竿でなければ花には届かない。」と会話したところである。マタタビの花のため用意された9m竿を使い、6mの竿を脇に置き忘れたものと思われた。いずれにしても私の執念が実ることになった。旅行での最大のハップニングで皆大喜びである。目的を果たしたので、塩山側に降りて大菩薩登山口である仙谷茶屋での昼食となった。ここはお店の横に薪が積み上げられているので、カミキリもいるはずだ。早速、元気になられた方がトウキョウキモンやヤツメ、ホソトラなどを採集された。薪の間からヤマカカシが首を出していたので、私はカメラに収めようと近づいたら首をひっこめたので、残念。携帯をしまうとヘビが首をひっこめた付近から大きなビロードカミキリが歩いてきた。ビロードは夜行性の虫なので、昼間から薪の表面を歩いているのは不思議だ。ヘビがいたので、薪の間からこの虫が逃げ出してきたのなら面白いと思った。仙谷茶屋の昼食はわずか500円なのに立派な前菜付きだ。特に、ナスの煮びたしがおいしかった。いずれも自分の家で作った野菜を材料にしているとのことである。また、ナポリタン、キーマカレー、ほうとうのどれも500円で安くておいしい店であった。次の機会にまた来てみよう。妻と徹之には裂石、桃の直売所を楽しんでいただいた。ハップニングの多い旅だったが、6mの竿が見つかったのが、最大の収穫であった。また、1名のキャンセル料は徴収されていなかった。これからもお土産をたくさん買って、営業成績を上げるように貢献したいものだ。なお、カミキリムシもそれなりに採れたことをご報告します。
写真1.頭を出したヤマカカシ 2.ビロードカミキリ
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