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【理事長 明石邦彦のつぶやき】アゲハチョウの飼育 |
2022/7/5 |
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昆虫採集の帰りに、クワガタやカブトムシを持ち帰り、事務所で何日か飼育し、興味ある人に引き取ってもらっていた。アカアシクワガタやコクワガタは越冬もするので、冬場も観察できた。たまに、カミキリムシも良いのではと思い、奇麗なルリボシカミキリを生きたまま持ち帰った。また、秋にはフジコブヤハズカミキリも持ち帰ったりして虫の世界の啓発につなげていた。いつの間にか、虫に抵抗がなくなったせいか、アゲハチョウを卵から成虫に育て上げる人が出てきた。アゲハチョウは柑橘類や山椒の葉がお好みである。家には山椒の葉が少ないので、山に行ったときに山椒の葉を持ち帰るなどしていたが、えさの供給が間に合わない。仕方なく、小さな木を持ってくることにして、事務所の後ろに鉢植した。これで何頭の幼虫は育てることができるだろう。
事務所での話題はアゲハチョウにならず、寄生する虫にやられて幼虫が死んでしまうとのことである。私の家では5齢くらいの大きさの幼虫が見つかると駆除していたので、寄生虫でやられることには気が付かなった。アゲハチョウなどを卵から成虫に育てる人は寄生バチなどをしばしば経験するようである。当然のことながら自然界だと天敵はいるだろう。青虫を捕獲し、自分の巣の中で青虫に卵を産み付けて、成虫にする蜂は自然界にたくさんいることもわかっている。うかつにもアゲハチョウが寄生バチなどにやられるとは思ってもみなかった。
そこで事務所の皆さんの要望に応えて、アゲハチョウに寄生する虫を調べたところ4種類ほどに大別されるようだ。寄生するやり方は産卵管を幼虫に突き刺して卵を産みつけたり、食草に卵を産んで、蝶の幼虫がそれを食べて体に入る虫がいるとのことだ。ハチの仲間が一般的だと思うのだが、ハエもいると知り驚いている。ユーチューブには寄生した虫が蝶の幼虫から出てくる様子などがとらえられており、グロテスクなので「閲覧注意」の言葉が添えられている。
一般的にはヤドリバエ、コバチ、コマユバチ、ヒメバチの4種類に大別されるようだ。改めて写真を見てみると昆虫採集の時にネットの中やタタキ網の上でよく見かける蜂もいるなと感じた。事務所には飼育者が持ってこられた寄生された蛹もあるので、どんな種類の寄生虫が出てくるか興味がわいてきた。
持ち帰った山椒の葉にはアゲハチョウが頻繁に訪れ産卵している。幼虫も10匹以上黒い姿を現している。寄生虫にやられないためにはすぐに隔離した方がよさそうだ。飼育している人たちはこれからどうするのかな。一応写真を写して大きくなる姿を楽しむか。
写真:寄生する虫 4種類 1.ヤドリバエ 2.コバチ 3.コマユバチ 4.ヒメバチ
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