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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】最近筆が進まない原因は 2022/6/20
最近、表題の通りの状態が続いている。原稿を書こうとすると中途半端な作品となる。
これは気持ちが吹っ切れないことに起因しているように思う。
 昆虫採集が思うようにいかないのでは?仕事に悩みがあるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれないが、なぜだか燃えないのである。
 この原因はロシアによるウクライナ侵攻が影を落としている。ウクライナの市民が海外に避難している数は700万人以上の数となり、異国の土地での支援を頼りに窮屈な生活を送る姿をみることや、はたまた焼け焦げた建物や破壊された戦車などを見るにつけ、心が痛むのである。第2次大戦終了後77年が立とうとしているが、戦争が悲惨なものだという教訓はなかなか生かされない。TVの番組もウクライナ侵攻のニュースが多く、東部戦線の状況やロシア軍の侵攻作戦などの詳細が伝えられ、また、コメンテーターによる戦力解析や民間人退避の状況や犠牲者の様子が克明に報じられる。それにもかかわらず、なかなか戦争中止の流れができず、ただただ見守るだけの状態ではウジウジしてしまう自分がいる。そして、この問題からの逃避さえ誘発する。このように悲惨な画面が出てくるとついついチャンネルを変える自分がいるのである。
 私は終戦の2週間後に生まれたので、今夏で77歳を迎える。戦前、戦中の厳しさは知らないが、戦後の食糧難、カマボコ兵舎を転用した教室での2部授業や生活の厳しさを体験した世代である。破壊されたウクライナを考えると再建には大変な時間がかかりそうである。
以前から戦争を起こした者は75年もたつと当初の反省は忘れて、次の戦争の準備をするものである。一方、被害を受けた者は100年間恨みを忘れないものであると言われている。当然のことながら侵略された者は恨み骨髄の感はあろうし、起こした者はのど元過ぎればの感となり、25年のギャップで齟齬が起きやすいものと言われている。その考え方によるとちょうど世界は転換期を迎えようとしている。ウクライナの戦況次第では第三次世界大戦へ突入する危険も考えられる。安部元首相などの一部の跳ね上がりが日本の軍備増強などを訴えている。中国、北朝鮮からの危機が叫ばれ、先制攻撃論などが唱えられるが、それは無理筋というものだ。憲法にも自国を守ることは当然で、平和を維持するための専守防衛に徹すべきとされている。しかしながら他国の脅威に対抗するという話になると勇ましい改憲の話が出てくるがよく考えて議論してほしいものだ。我が国は守る技術で最先端を志向すべきと思う。むしろ戦争を回避し、平和を守るために政治家は努力すべきではないか。力の政策である先制攻撃などはたちまち反撃にあい、大きな損害しかもたらさないことを知るべきである。孫氏の兵法では戦わずして勝つを上策をしていることを考えるべきである。ウクライナの侵攻にはプーチンなりの論理は通用しない。一時的に成功したように見えても長い歴史から見るとウクライナはロシアの従僕ではないことを知るべきである。自由の意識は何事にも代えがたい財産であるので、虐げられた人民はいつか蜂起するものだと考えるべきである。日本のTVもウクライナの状況、戦略などを興味を引くような報告しないで、早めの侵攻中止の窓口を開く努力のあり方を論議してくれなければストレスがたまるばかりである。先制攻撃をするために、自国を守るための戦力強化は必然だなどと叫ぶ人たちは自分や自分の子供たちが最前線で戦うことを意識していない。敗戦後、戦争をあおった責任は放棄する人物たちの集団というべきであろう。いつも犠牲になるのは善良な市民であるからこそ、何のため、誰のための戦争かをあわせて心に問う必要があるように思うのだが。なんだか考えれば考えるほど腹膨れるわざなりである。これでは心が晴れないわけだ。
いくつかこの後に切れの悪い文章を載せてみよう。





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