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【理事長 明石邦彦のつぶやき】暗いGWを過ごして |
2022/5/9 |
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ロシアのウクライナ侵攻はジェノサイドもあり、暗い気持ちが続いている。なかなか原稿を記す気力もわかず、ついにはGWを迎えることになった。ウクライナ各地で何人もの民間人が犠牲になっている報道を聞くたび解決策はないのかと思ってしまう。マリウポリでは製鉄所を要塞化してウクライナ軍は戦っている。現在ではロシア軍に囲まれているので持久戦みたいな状況に陥っている。これでは食料や弾薬が尽きるまで戦いは続きそうだ。製鉄所の中には民間人も逃げ込んでいるだろうから製鉄所のウクライナ軍を落とすときには民間人の犠牲も多くなることだろう。ロシア軍を敗退させるには後ろから攻めることが鉄則のように思うが、戦火が広がり、核使用も予測できることもあり、ためらわざるを得ない。その中で国連事務総長がロシアとウクライナを訪問することになったが、解決策を提案できるのか不明だ。一部報道によれば「やってる感」でパフォーマンスだと思われていることに何とも言えぬ悲哀を感じる。プーチンが避難経路の開設に同意したということだが、戦時下では末端までの指令が徹底されるかはわからない。民間人の脱出に際して発砲事件となれば「挑発された、玉が飛んできたなど」という理由でミサイルを飛ばして製鉄所を攻撃することだろう。戦時下では約束が果たされないのは常識だ。ソ連崩壊後のウクライナ民族自決政策と大ロシア建設を夢見る独裁者の引くに引けない駆け引きである。これでは長らく戦争は続きそうである。ロシアの戦費が尽きる時が終結かもしれない。5月9日までに勝利宣言ができなければさらに一層混沌とした状況は続くだろう。人の命は軽く扱われて、より一層カオスとなる。多くの人の命が失われない限りトップの反省はないのだろう。
さてさて、GWも半分過ぎてしまった。事態は変わらないままだ。気分を変えるために4月30日に大峠や砥山林道などの伐採地がどのようになっているかの確認に出かけた。山はまだ低温であるので、ブナなどは芽吹き始めたばかりだ。花も咲いていない。5-600mところでカエデの花が、また、ウワズミザクラが咲いているぐらいである。気温10度を切っているので、虫の姿もない。ただ、焼山沢真木林道が道路工事のため閉鎖となっていた。去年道路の左右が伐採されたので、今年は伐採木に多くのトラカミキリが集まるのではと思っていたが、閉鎖が解ける7月中旬までは期待できそうもない。今年のカミキリ採集は砥山林道が中心になりそうだ。これからGWは伊豆に出かける方が良さそうだ。カエデも椎の花も満開だろう。今回は伐採地確認という足慣らしだと思いながらもウクライナの戦局が心を重くする。多分長期戦になるのは避けられないことだろう。崩れ落ちた建物のことを考えるとウクライナの復興はまだまだ先のことだ。
以下の写真は菅原さんから頂きました。スマートフォンで私も写したのですが、富士山が小さくなって見栄えしませんでした。技術の差なのかもしれません。
写真1.大峠からみた富士 2.大菩薩湖からの富士 3.ウワズミザクラ
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