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【理事長 明石邦彦のつぶやき】大島桜の蕾をいただく |
2022/4/5 |
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いつも行き帰りに通るアパートの庭に大島桜の蕾が開こうとしている。そこは仏頂面したおじさんのお住まいである。町内の見回り役として活躍されている方だ。昨年から塀からはみ出した松の木や桜の木、更には夏ミカンの木を切りだされている。松の木は根元から切られて、今では輪切りにされて腰掛椅子となっている。また、桜は高さ制限のためか一番高い幹が途中からバッサリと切られた。その平らな面に夏ミカンが輪切りにされて、冬の間の鳥の餌として鎮座していた。なかなか大胆な切り方であるので、庭木の手入れなどには熟知された方とは言えないようだ。ただ、花壇には季節の花が植えられ、心が和む一隅である。時たま、自家栽培されているのか、キャベツやピーマンの苗が置かれており、「ご自由にお取りください」という看板が立つときがある。私は野菜作りには興味がないので、いつもは通り過ぎている。3月22日寒波が戻った日に雨に打たれた大島桜の枝が2本ほど残っていた。「大島桜です。ご自由にお取りください。」と書かれていたが、雨でにじんだ文字であった。枝ぶりが良くなかったので、部屋に飾る気にはならなかった。次の日の朝に新しい枝が加えられていておじさんがブラブラと散歩していた。いつも見慣れている人であるが、一度も声をかけたことはないので、桜の枝をきっかけに声をかけることにした。私なりには勇気を出して「いただいてもよろしいですか」と声をかけると「どうぞ、どうぞ」と答えが返ってきた。私はしゃがみ込んで、20cm程度の枝を4本いただき、「事務所の机の上に飾ります。ありがとうございます。」と言って感謝の念を伝えた。夕方には桜の枝は全てなくなっていたので、春を味わいたい人がたくさんいるのだなと思った。いつものように顔を合わせる人でもきっかけがないとなかなか話せないものだ。これを契機に朝夕の挨拶とは別に植物の話ができそうで、喜ばしい一日の始まりだった。
春の訪れを各所で感じるこの頃だ。県立川崎高校の食堂裏には多くの土筆が並んでいるし、我が家では山椒の若葉や楓の芽吹き、クレマチスの若芽など三寒四温が続く中で着実に春が進行していることを感じる。
世間ではウクライナ侵攻が批判の的だが、国の面子ほど厄介なものはない。独裁は幅広いものの見方をシャットダウンするので、争いとなるのだと考え、大島桜のつぼみを見ている。あと1日経つと一輪、二輪と花は開くだろう。
1.大島桜(見本) 2.お持ち帰り(達磨の横に)3月23日 3.満開(3月28日) 4.県川食堂裏のつくし
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