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【理事長 明石邦彦のつぶやき】節電要請への対応 |
2022/3/28 |
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3月15日の東北地方の地震(震度6強)のため、東電の火力発電所の発電機能が損傷し、22日には政府より節電要請がなされた。東電管内としては1都8県への節電要請である。
22日の東京は気温5度以下であり、雪も混じるという情報なので、冬の服装で臨むことになった。当然のことながら室内では暖房も入れなければならず、関東地方の電力需要はひっ迫することになった。昼のニュースによれば限界を超える103%の電力使用になったとのことである。事務所も室温20℃設定となり、厚着で事務を執ることになった。関東北部は積雪とのことである。山梨県のペンションスズランのライブ配信を見ると積雪はもうすでに10cmくらいの深さとなっている。2日前の配信では暖かさが続いていたので、雪も消え、いよいよ春到来とはしゃいでいたが、山は冬の装いに逆回りした。これでは関東一円の桜前線も北上しそうもない。マンションの桜は2輪ほどが開いていたが、満開までは時間がかかりそうだ。
さて、原発の発電量はいざ知らず、水力発電のフル稼働もあるのではと思い、利根川流域の8ダムの発電状態を調べてみた。以外にも水力発電はほとんど動いていないことがわかり、釈然としなかった。これからは雪解けで水量は格段と上がるので、貯水率の高いダムは発電を行い、関東地方の電力需要に対応すればよいのではと思うが、なぜか稼働が少ない。一時的に発電量を上げたダムは草木ダムのみである。ダムへの流入量に見合って発電しているのは薗原ダムだけであった。東電の節電の掛け声の真相を知るには火力発電などを含めた稼働の状況把握が必要だと感じた。それぞれ(火力、原子力、水力、太陽光)の稼働率での比較が必要だ。単価の安い水力発電をフル稼働させて危機を乗り越えるのがよいと思われるのに・・・・。
23日朝のデータによれば発電量を増やしたダムは薗原ダム7.8M3/s⇒14.41M3/s(発電量アップ時間1H)、八ッ場ダム2.46M3/s ⇒8.98M3/s (5H)であった。まだ水力発電には余裕があると思われる。むやみに発電量を上げると送電線が持たないのかもしれないが。昨日対応した草木ダムは定常状態0.33M3/sに戻っていた。利根川水系8ダムをフル稼働しなくてもよい緊急発動ではないかと思った。
なお、ネットでは揚水発電で危機を乗り越えたとされるが、夜に、水の流入量が増えたのか、発電量の数値の上りでとらえるのか、調べてみないと分からない。ただ、藤原ダムの夜間流入量が真夜中に19.3M3/s 、朝の9時に18とあるが、発電は行っていない。揚水発電所がどこにあり、どのような数値でとらえるのか不明だ。そのため、東京電力の揚水発電所の所在を調べたところ9か所あった。私が調査した利根川水系8ダムでは八木沢ダムが揚水式であったが、貯水率20%では稼働はできないと知った。今回の危機回避策は揚水発電とされたが、貯水率の高さから見ると奈良俣、藤原、相俣、下久保の各ダムを稼働させる余地はありそうだ。太陽光は雪が降る所もあったので、発電量としては寄与できなかったようである。しかし、すぐに雪解けの時期になるので、流入量は飛躍的に増え、ダムは満水状態となり、溢れる水は放流される。それを考慮に入れると水力発電にはまだまだ隠し財産があると判断した。
*備考
①流量、発電量、放流量は1秒当たりの流量をM3/sで表示
②貯水率は小数点以下省略
③流入量は雨量によって変化するので、幅で表示
④発電量は動き始めるとほぼ一定。草木ダムだけがAM10から11まで
11.48、12.26で発電量を上げる。その後、0.33に一定
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