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【理事長 明石邦彦のつぶやき】コロナ感染症の5類と2類の論争 |
2022/3/9 |
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3回目の接種がようやく進み始めた。朗報は塩野義製薬のコロナ薬の服用が可能になりそうでほっとしたものがある。日本には新薬開発の進捗がないのかと思っていたが、ようやくの知見である。後は薬効や使いやすさと臨床試験の知見が積み上げられるかである。これで3つの薬が揃ったことになる。後は各人の抗体価が落ちたら追加接種をすればよい。ただ強毒のウイルスが発生したらそれなりに新たなワクチン開発が必要となるだろう。
最近の議論としてコロナをインフルエンザ並みとして扱っても良いのではという話がある。コロナを感染症の措置について2類から5類に変更し、感染症対策の重しを外しても良いのではという議論である。これにはコロナ感染の危険度が落ちたという検証の積み上げた結果から判断すべきことだろう。最後は、致死率がインフルエンザ並みの頻度であればよいということになるだろう。それは客観的にどのようなデータで報告されているかが肝要である。特に、データの信憑性が問題だと思う。iPA細胞での問題報告があったように意図的なデータの作り替えがあると世の中の信頼を失ってしまう。小保方事件の二の舞をしてはならない。
厚労省の調べではコロナ発生の当初の致死率は4.25%といわれ、オミクロン株に到り0.13%というデータが示されている。対象となるインフルエンザの致死率は0.006~0.09%であるので、今の所コロナの致死率はインフルより高いと言わざるを得ない。もう少しデータの積み上げが必要に思う。
なお、オミクロンやデルタ株の感染速度及び自壊度を捉えて国際医療福祉大学 和田秀樹先生は次のような発言をされている。
「ウイルスが主流になるほど流行することは、より感染力が強く、かつ、宿主を殺さないようにウイルスは弱毒化する。これが原則だ。」とおっしゃった。これは面白い考え方だと思った。ウイルス学者の間で一般的な考え方であるならばデルタ株やオミクロン株の感染力の強さと弱毒化の理屈になると考えた。そうなると2類から5類への鞍替えももう少し知見が集まれば変更は可能だと考えられる。
人間側から見ればワクチン接種により抗体生成などの防御機構は発達する。それによって見かけ上の弱毒化となる。なお、ものすごく強毒になるような変異株が流行することはありえないのではと思われる。何故なら、ウイルスが強毒化すると寄生する細胞が死滅するので、ウイルスの増殖はストップすることになる。その結果として大流行するとは考えにくいというのが一般のウイルス学者の考え方のようだ。そうは言われても正確なデータがあるのなら示してほしい。実験のやり方、物事のとらえ方が間違ってなければ早めの政府方針の変更につなげてほしいものだ。ただ、政府の有識者会議は「もう少しデータの積み上げが必要」としてなかなか考え方を変えようとしないだろう。年寄りのメンバーが多いと一度述べた論理に固執し、新しい科学的な見方を受け容れることがなかなか難しくなるようだ。
画像:コロナを2類から5類に変更すると
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