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【理事長 明石邦彦のつぶやき】北京オリンピックはなんとも盛り上がりに欠ける |
2022/2/17 |
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北京大会が始まった。始まる前から「人権問題だ。外交的ボイコットだ。」と騒がれていたが、夏の大会に比べては冬季のオリンピックは盛り上がりをあまり感じない。私はもともと「国の名誉だ・・・」とかいうマスコミにも辟易している。お涙物のマスコミ発言には白々しいものを感じる。マスコミは金メダル獲得や入賞するのも、敗退するのも淡々と伝えてくれるだけでよい。国威発揚ではなく、個人の名誉なのだからと割り切って考えるようにしている。しかしながら、この大会は失格やドーピングなど、数々の問題が発生している大会だ。スピードスケートのフライング、ジャンプで着用したスーツの問題、ショートトラックの妨害と棄権、中国選手優遇などを聞くと恥ずかしい限りだ。スノボーの平野選手の1440の採点問題もあった。また、失格となった高梨選手が国民に詫びるなんて必要もないことだ。本人は自分の責任のように言うが、着せたコーチも問題だ。それにしてもジャンプスーツの問題は高梨選手には多いように思う。有力選手はぎりぎりの線で上位を狙っているのなら何回かはあり得る話なのかなと思ったりする。また、ワリエワ選手のドーピングについては「またロシアはやったのか」だ。懲りない国だから何年かスポーツ大会への参加を禁止するとかの処置が必要だ。ルールそのものがないがしろにされているのではと思う。また、年齢でワリエワ選手の出場を許すのもおかしなものだ。いずれにしても国威発揚などあまり望ましいことではない。その言葉が利用された先には戦争の火種を見るような気がする。昔のドイツのように集団として道を間違える姿を垣間見る思いだ。北京大会の開催中に、ウクライナではNATO拡大を憂慮するなどでプーチンの一触即発の駆け引きが行われている。平和の祭典の間にもきな臭いにおいを感じるのはおかしなことだ。オリンピックは商業的に過ぎて世界平和とは縁遠くなっているので、IOCメンバーも大幅に入れ替えて簡素化する必要があるのではと思う。そうすれば負の遺産が拡大しないで済むのではと思うこの頃である。
「勝った、負けた」は時の運、羽生選手も足を痛めたのなら無理をせずあっさり棄権すればよい話だ。記者会見は必要ない。メダルを獲得した勝者に対して失礼であると思う。
こんな大会はおしまいにして、早くコロナの収束を、そして、経済を立て直してほしいものだ。
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