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【理事長 明石邦彦のつぶやき】ランチュウ冬越しの準備とアゲハチョウのその後 |
2021/12/8 |
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11月の終わりに近くなったので、ランチュウの冬越し準備と個々の体調をチェックした。更に、北関東系統ランチュウの購入も行い、来年の交配の組み合わせを考えた。ただ、夏に購入した北関東の魚は一度エラ病にかかり、飼い込みができなかったので、室内で冬を過ごすことにした。春までえさを与えることができるので、10cm程度の大きさとすることを目標にした。そのうちの4匹が面被り系であるので、美しく育ってくれることだろう。今回購入した北関東の魚体は14-15cmであり、冬を順調に過ごすと交配の主力となることだろう。北関東系統の魚はフンタンが大きく、色彩も豊かな魚で、何度か購入し、飼育した。しかし、病気に弱く(飼育する腕が悪い?)、エラ病にかかり、冬場には体力低下で死ぬことが多かった。今回導入した11匹はエラ病を克服した魚なので、病気に対する免疫は強くなっているとのことである。0.3%塩水で3日間ほどすごした後に、水替えし、エサを食べ始めれば十分に越冬することができると思う。そのため、水槽では魚が密になる。冬場は何とかなるが、5月の交配時には少しスペースを空ける必要がある。今飼っている系統(3匹以上)は皇帝、将軍、小早川、鈴木順二、北関東、東京である。それぞれの系統の特徴(フンタンの大きさ、尾の張り具合、紅の濃さ、更紗具合など)での組み合わせを考えると楽しみが湧いてくる。一冬無事に過ごさせて産卵させたいものだ。しかし、昆虫採集の時期と重なるので、産卵のタイミングが合うかどうかが問題だ。人工授精の技術も大幅に向上させなければいけないと思う。なお、エラ病にかかり、回復を心配されていた皇帝ランチュウの4匹を取り出し、体調をチェックしたところ問題がないようである。早速低温(4℃)でも食べるという餌に切り替えて、体力を増強することにした。
ランチュウの冬越し準備とは別に、山椒についたアゲハチョウの幼虫はいつの間にか成長して、9匹とも消えてしまった。どこかで蛹で冬越ししているのであろうと思ったら、乾燥させていた濾過フィルターの裏に緑色と茶色の蛹が見つかった。「朝顔につるべ取られて」の状況である。そのまま、濾過フィルターに付けて残してやればよかったのだが、これを使用するために引きはがして、別の所に移した。チョッピリ早まったかなと後悔である。春間近になったら吊り下げるやり方でないとうまく羽化できないと思う。知恵を出す必要がありそうだ。最後の1匹はどうなることかと観察を続けていると山椒の幹の所でうずくまり、糸を吐いて頭部を固定させた。雨が当たるのにと思いながらも自然に任すことにした。今では蛹は茶色に変色し、枝の突起の一部としてカムフラージュになっているようだ。残りの蛹もどこかにくついいて一冬を超すのであろう。無事に育ってほしいものだ。葉っぱをかじられた山椒は冬を前にして新しい葉が芽生えてきた。これも自然の摂理である。香りが良ければ料理のアクセントに使ってみるか。
写真:北関東系の導入ランチュウ 見栄えが良い面被りなど更紗を揃えています
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