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【理事長 明石邦彦のつぶやき】アオスジアゲハの蛹だったとは! 2021/11/12
 ランチュウの冬越し準備のために、健康状態と姿、形を確認しながら選別していた。来年の受精の組み合わせを考えての魚体確認である。ふと横にある山椒の木を見たところアゲハチョウの幼虫が9匹ほど居ついていた。枯れかけた葉の残りを食べて、蛹になろうと必死に頑張っているようだ。夏頃は見つけたら捨てていたのだが、秋も終わりになると「殺生だ」と思い、取除くことはやめている。このまま鳥に食べられずに無事に育ってほしいものだ。また、多くの幼虫が食べるので、葉も少なくなっている。僥倖に恵まれた虫のみが蛹になることができるのであろう。なにせ、蛹になる前の5齢期から終齢期の幼虫は鮮やかな緑が際立っている。目ざとい鳥にはよい標的になるので、生き残るのはどうかなと思ったりした。でも、2-3齢期(黒色)では鳥には見つからないけれど山椒の葉は残り少なくなっているので、エサ不足と寒さで生き残れないのではと思う。これも自然の摂理なので、なすがままと考えてランチュウの選別を継続した。
 次の日、通勤途中にあるどんぐり公園のトンネルを出ると羽化したばかりのようなアオスジアゲハが羽を閉じて道端にとまっていた。飛びそうにもないので、捕まえてみたところ、羽化したばかりなのであろうか、完全品である。そういえばトンネル内に緑の蛹が2つあったが、もしかしたらあれはアオスジアゲハの蛹だったのではと考えた。アゲハチョウのような蛹ではないので、当初は蛾の蛹だと思っていた。あらためてあたりを見回したら、トンネル入口の上には低いながらも楠もある。これを食害し、冬越しのために蛹になったのではと思った。早速ネットで調べてみるとトンネルで見つけた蛹と同じような写真があり、あれがアオスジアゲハの蛹だったのかと納得した。蛹の姿で越冬するものと思っていたが、もしかしたら成虫になって越冬することも考えられる。周りには丈の長い雑草もあるので、冬でも過ごせるのではと思った。それなら、このままなすがままにした方が良いと逃がしてやった。気温は低くはない(20℃)が飛び立つこともないので、人に踏みつけられたらどうしようである。因みに、以前見つけた2つの蛹は潰されたのと行方不明である。トンネルの壁に付いた緑の蛹では人に見つかりやすいからだと思った。でも、アオスジアゲハの蛹であると確認できたのは新しい発見であるので、大きな喜びだ。

写真:1.アオスジアゲハ    2.蛹(葉脈にそっくりのスジ) 3. アゲハチョウ幼虫の終齢期





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