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【理事長 明石邦彦のつぶやき】秋の到来 |
2021/9/7 |
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9月の声を聴き、残暑も和らぎ始めた。そのせいか、マンション廊下の明かりに集まるアブラゼミも見かけなくなった。夏休み中、朝刊を1階エントランスまで取りに行くときに明かりに集まったアブラゼミの多くはひっくり返り廊下に落ちている。このままではカラスに食べられてしまうので、拾って逃がしてやることが多い。最近は大きなカメムシがいることが多い。さすがにカメムシは手に臭いが付くので、そのまま放置している。私はカミキリムシがいればすぐに毒瓶に入れるのであるが、他の虫はできるだけ殺さないようにと心がけている。メダカを飼っている水槽にゴミムシやテントウムシが落ちていると老婆心ながら一応掬って安全な場所に移すことが多い。カミキリは殺すが、できるだけ別の虫は殺さないのが信条だ。救出するような行為をすれば地獄に落ちることもないだろうと自分に言い聞かせての行為だ。また、ベランダには妻の趣味と相まって、多くの植物が植えられている。ランチュウの水槽が6つほどあるので、植物の面積は限られている。しかし、それなりに生い茂っている。残暑のため、夜中はクーラーをかけっぱなしであるので、窓は締め切っている。そのため、虫の鳴き声がするのになかなか気づかなかった。鳴き声から判断するとエンマコオロギのようである。どこから来たのかと考えたが、7階まで飛んでくるはずはないので、買ってきた植物の中に卵があったのではと想像した。夕方から明け方にかけて快い響きで鳴いてくれる。涼しくなれば窓を開放できるので、鳴き声を楽しむことができそうである。朝方ごみを捨てに階下に降りて、道路に出ると7階からの鳴き声が聞こえるので、「コオロギさん!頑張ってますね!」と感心しきりである。
先日、朝の5時ごろ徹之の昼のお弁当と朝食準備のため701号室と702号室のベランダを通り、おかずを隣室の食卓へ運んでいた。もちろんコオロギの側を通るときは鳴き声がやむのであるが、すぐに鳴き声は再開する。何回かおかずを運ぶので、窓を開放していたところ、救急車が近づいてきた。ピーポピーポのサイレンの音に呼応してコオロギはけたたましい鳴き声を発している。コロコロの鳴き声は止み、甲高いキリキリと争うような鳴き声であった。ものすごい声を出すということは喧嘩相手が来たという警戒心の表れなのかなと思った。コオロギの鳴き声も色々あり、コミュニケーション手段にしていることを実感した。
さて、私のマンションの前は老人の介護施設であるし、また、マンションの住民も高齢化したせいで、救急車が来ることが多い。夜中や朝方の救急車のサイレンは眠りを妨げて迷惑なのであるが、緊急事態であれば致し方ない。ベランダから下を見ると私のマンションに救急士が入っていくので、当マンションの人が緊急事態なのだと知った。コロナでなければよいなと思いながら朝食とお弁当作りに集中した。40分くらいして救急車は出発したので、搬送先の病院がなかなか決まらなかったのではと考えられた。コロナで医療がひっ迫している状況を思わせた。そのあと、コオロギの鳴き声が復活するのかと思ったが、夜が明けたので、演奏は終了である。
後で、コオロギの鳴き方にはどの様な違いがあるのかをネットで調べてみると3種類ほどあるようだ。
①コロコロコロ 一人鳴き:なわばりの主張
②コロコロリー 誘い鳴き:低音で、メスへの求愛
③キリキリ 争い鳴き:他の雄が近づいてきたので喧嘩
(ひとり言)
実際の鳴き声はウイリリリーまたはキリキリリーと聞こえる。ユーチューブもこのように聞こえる。しかしながら、最初の鳴き声(ウイまたはキリ)はどうにもうまく文字表現できないのは残念だ。ネットの書き込みにあるコロコロは違うんじゃないのかな。キリキリは合っている感じだ。
3様の鳴き声の意味になるほどと思った。これならスズムシを貰ってきたら更に楽しめるのではと思う。秋の楽しみはまだまだありそうだ。
写真:1.エンマコオロギ 2.スズムシ
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