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【理事長 明石邦彦のつぶやき】雑食性こそ繁栄の証 |
2021/7/1 |
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通勤の時にいつも通る道のミカンの木の下にゴマダラカミキリが落ちていた。一回目は踏みつぶされてはかわいそうと思って門扉の上に開放した。後日、小型のメスが落ちていたので、事務所に連れてきた。早速、いつもの虫かごに入れられていた。かわいそうと思った事務の方が餌としてイチジクの若木を入れてあった。そこで私は「本当はミカンの木が良いのだが」と申し上げたら、その方は「自分の家のイチジクがやられた。違う方のイチジクもやられた」との話であった。二人で相談してイチジクの若木を箱に入れたとのことである。イチジクの枯れることも見越して冷蔵庫にイチジクの若木が用意されていた。また、後日ミカンの葉を用意していただいた。このカミキリは葉ではなくて木の皮を齧るのだがと思った。少し説明が足りなかったようだ。そこで、関東圏ではイチジクも食害するのかなと思ってネットで調べてみた。食害樹の欄にはミカン系が主体だが、ヤナギ、イチジク、クワなど雑食性が強いと書かれている。イチジクには九州ではクワカミキリ、関東ではキボシカミキリを見かけるのであるが、ゴマダラカミキリはイチジクも食べることを教えられた。後日、イチジクの木の皮や葉脈の太い部分もかじられていたことにより、食害することを確認できた。このように食害する樹が広いとどこにでもいるカミキリとなってしまうようだ。そういえば大峠で狙った珍品のカミキリも食害樹を従来のキハダからハリエンジュに広げて数を増しているそうだ。先日は温度が低く、ダメだったが、場所も分かったので梅雨の晴れ間にまた挑戦してみよう。でもこれ以外にもとれる環境はありそうだ。
後日、同じミカンの木の下でアオスジアゲハチョウが羽を閉じていた。このミカンの木の下にはみんな集まりやすいんだと不思議であった。トンネルの入口にあるので風の具合で集まりやすいのかなと思ったりする。しばらく、ミカンの下の地面を見る日が続きそうだ。
写真1.ゴマダラカミキリ 2.イチジク 3.キボシカミキリ
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