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あおぞらブログ


【理事長 明石邦彦のつぶやき】いよいよ虫のシーズンに突入 2021/5/10
5月の声をきき、いよいよ虫のシーズンの到来である。私もGW前から長竿、捕虫網、タタキ網、毒びんなどの確認作業に入った。しかしながら、緊急事態宣言のため出鼻をくじかれた感がある。この状態では出かけるにしても少人数での山行きとなるのではと推測される。ライブカメラなどで山の様子をうかがうと1400mから1600mの高度では草木の芽吹きはまだまだである。ライブカメラから推察するとダケカンバの芽吹きもまだだし、ヒメリンゴの花もまだ咲いていない。山小屋のご主人からの情報では芽吹きはまだ1分とのことである。やはり、5月中旬にならなければ虫のシーズンにはならないのではと思っている。日当たりのよいところのカエデの花は咲いていることだろう。
 さて、虫取り道具の点検中に思ったことであるが、今年は長い竿が必要ではと思っている。なぜなら、山梨県大月の大峠にはミズキの大木が多く、その花を目当てに行くと10mくらいの高さの竿が必要になるからである。大人数で行くと長い竿から短い竿まで数多く取り揃える必要がある。ワンチームで6-7人であるので、4m~6mくらいの竿が各人にわたるようにしてあればよいのだが。高い花目当てだと8m以上の竿が必要となる場合がある。特に、ミズキやクリは大木であるから、高いところに花が咲いているので、10m以上の長さが必要となるのでは思われた。
 以前、11mの竿をむし社から購入したが、ブナの大木に立てかけて置いたらなくなってしまった。他に10m、9m、8mの長竿はあるのだが、ミズキの花の高さを考えるとなぜか無性に11mの竿が欲しくなった。狙いは六本脚社のNecydalis蜂天牛110である。この竿はブナの立ち枯れなどに集まる通称ネキ(ホソコバネカミキリ)をとるために名付けられた竿だ。重さは1.38kgで前のむし社製より280gほど重いことになる。むし社製品は3人がかりで操作したように思うが、この長竿は操作性がどうなのかである。根幹部に重さが集中していると操作性は良いように思うが、実際に試してみないと分からない。長竿を何本も持つことはコストパフォーマンス(価格11m6万円、9m2万円)が悪くなるが、長さが違う竿を何種類も持つことは虫屋にとって必要条件だと思っている。妻から見ると「何本用意すればよいのかしら!」といわれそうだが、採りたい虫がいる木によっては毎回採集用具を変える必要がある。虫屋にはどうしようもない必然性を感じるところである。だが、チームで行く場合(車)は8m以上の竿が2、3本あればよいと思っている。一人の昆虫採集行では長竿と短竿の二本が必要となる。そして、長竿は常に肩に担ぐので、重さと長さで余計な動きが出て、疲れてしまう。長竿の長さ以上に高いところにある花は想定外であったとしてあきらめることが肝要である。以前、一人で大菩薩に行ったときに長竿7mの竿ではどうしてもノリウツギの花に届かず、悔しさ半分の反省で、より長く、より軽くの願望に基づいているからである。
 志賀昆虫社からむし社、六本脚社でそれぞれ販売されている製品が違うからついつい使い心地を試したいという欲望を抑えることができない。因みに今まで手当てした竿をあげてみると次のようになる。
・志賀昆虫社:8m1本、7m1本、4m5本
・むし社:10m1本、5m1本、3.6m~1.8m3本
・六本脚社:11m1本、9m3本、5m2本  予定6m1本

主力で使うのは操作しやすい六本脚社の9m3本、5m2本、志賀昆虫社4m3本である。
六本脚で新発売された6mの竿も使いやすそうなので、連休前に予約した。これからは重宝することだろう。出陣は5月15日を予定している。晴れで気温が高いことを祈っている。


写真1. 11m長竿Necydalis蜂天牛110  2.蜂のように見えるオニホソコバネカミキリ 学名Necydalis gigantea


 



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